亀山早苗の『ロマンポルノとその時代』

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<作品名>「美姉妹 犯す」(1982年、主演・風祭ゆき )

この年2月8日にホテルニュージャパンの火災があり、9日には日航機が着陸寸前、羽田沖に墜落した。
ニュージャパンの火災はその後、スプリンクラーや防火扉などが設置されておらず、火災報知器なども故障したまま、ほぼ人災という状態だったことが判明した。午前3時過ぎから9時間も燃え続けた都心の一等地での火災では室内から飛び降りる人の映像なども放送され、非常に怖かった。
そしてその火災のさなか、日航機の逆噴射事件が起きたのである。「機長、やめてください」という副操縦士の音声が公開され、世間の話題になった。

また、3月の中学、高校の卒業時期には全国637校で学校側の依頼によって警官が立ち入りで警戒。校内暴力対応のためである。
この年1982年は荒れた時代だった。5月、藤沢市で男が母娘3人を刺殺する痛ましい事件があった。女子高生に一目惚れしたものの交際する気がないとわかったとたん、男はストーカー化し、家に押し入って母と女子高生、その妹を包丁や小刀でメッタ刺しにしたのだ。こういった事件もこの頃から目立つようになっている。
天候も荒れており、7月に九州西北部豪雨で長崎県では死者・不明者が299人、8月と9月の台風でも多数の死者・不明が出た。35年たった今年も豪雨に苦しめられている日本。対策はきちんと行われてきたのだろうかと疑問が生じてしまう。

そんな年に公開された「美姉妹 犯す」(西村昭五郎監督)は、書店経営者の娘たちと、経営者の家に住まわせてもらっている書店員で苦学生の男・清がおりなす物語。この苦学生を内藤剛志が演じているのだが、エグい男である。

彼はある日、奥手の姉・澪子(風祭ゆき)を犯し、おりあるごとに彼女の体を欲する。家に澪子の婚約者が来ていようと、2階に妹がいようと、かまわず下着を脱がせては体をつなげるのである。
何度もするうちに澪子の反応がどんどん変化していく。肉体の快感がたかまっていく様子を風祭が巧みに演じている。

一方、妹の雅子は性的に奔放で、中年の妻帯者と関係を続けていたが、男にふられた直後、妊娠が発覚。清に助けを求めた雅子は、自分から彼を誘惑する。

その後、雅子が家の中で清とまぐわっているところを姉の澪子は見てしまう。ショックを受ける澪子だが、清の命令で妹との3人プレーを余儀なくされる。
プレー後、清は心身共に疲労で倒れたが、絶頂感を堪能した姉妹は仲良くふたりで町に出かけていくのだった。

男が女を支配したり征服したりするのは無理な話なのだという結論が、女から見てもくすっと笑える。



以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/5100881/

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