ＫＥＩＲＩＮグランプリを制し賞金ボードを掲げる浅井康太
優勝賞金１億１６０万円（副賞含む）をかけた競輪界最高峰のレース「ＫＥＩＲＩＮグランプリ２０１７」が３０日、平塚競輪場で行われた。今年の競輪界を盛り上げた９選手による激戦を制したのは、浅井康太（３３）＝三重・９０期＝。２着に武田豊樹、３着に新田祐大が入った。
一年間の全ての思いをぶつけた一戦だった。浅井康太が果敢に攻めた深谷の番手から抜け出し、一昨年の京王閣以来となる２度目のＧＰ制覇を成し遂げた。
「深谷君のペースが徐々に上がったので、（別線の）まくりはきついだろうと…。諸橋さんが突っ込んできたけど、内に誰かは来ると思っていたので」
最終４角付近で内を突いた諸橋に体当たりを食らったが、そんなことはお構いなし。抜群のバランス感覚でしのぎ、真っ先にゴールを駆け抜けた。
「深谷君がいいレースをしてくれた。２年前は泣いたので、今回は笑顔でと思っていたけど…やっぱりこらえられなかったです」
勝利を手にした浅井は、場内に詰めかけた１万６０００人超えのファンの声援には笑顔で応えたが、中部の仲間の手で３度宙に舞うと思わず男泣き。
「昨年のＧＰを負けてから、どういう人が勝つのか、この日のために考える力を鍛えてきた。最後に結果を残せて良かったです」
今年の初優勝がＧＰという一年だったが、“一発逆転”で賞金王に輝くと、いつの間にか晴れやかな表情へと変わっていた。
「これで（ＧＰ２Ｖの）山口幸二さんに追い付けた。でもまだ（同３Ｖの）山田裕仁さんがいますからね。中部の偉大な先輩を超えられるように−」
来年はＧＰ覇者の証しである白のチャンピオンユニフォームを着て一年を戦い抜くが、中部地区を、そして競輪界を引っ張っていく覚悟はできている。
「１番車は競輪で一番かっこいいと思っているし、その１番車でかっこいい走りをしていきたい」
初めてグランプリに出場した思い出の地で、２０１８年の抱負を力強く語った浅井は、ひと回りもふた回りも大きく見えた。
以下ソース
http://race.sanspo.com/keirin/news/20171230/krnnws17123016470009-n1.html
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