「なぜ人は、ゼンタイを着るのか?」 意外な答えが…

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ゼンタイ愛好家のしこさん。ゼンタイにはさまざまなデザインがあり、中にはオーダーメイドする人もいるという

頭のてっぺんからつま先まで、全身を覆うピッタリとしたコスチューム。バラエティー番組などで見かける「全身タイツ」(ゼンタイ)と呼ばれるもので、今じわじわと人気を集めている。20年以上の歴史を持つ愛好家による団体「TOKYO ZENTAI CLUB」は会員数400人近くに迫り、近年はワシントンポストなど海外のメディアでも「ZENTAI」として紹介され、世界にファンを増やしているという。

しかし、 日常の服とは異なるコスチュームを楽しむ気持ちはわからなくはないが、数ある服の中から全身タイツをあえて選ぶ理由が、全く想像つかない。息苦しくなったり、締めつけられたりしないのだろうか。
そんな偏見や先入観が入り混じった疑問に答えてくれたのが、「TOKYO ZENTAI CLUB」メンバーでゼンタイ愛好家という20代女性、しこさん。明治大学中野キャンパス(東京都中野区)で昨年11月に開催された、マイノリティに対する理解を深めるイベント「ヒューマンライブラリー」に招待され、参加者にゼンタイの魅力を語った。

しこさんが招かれた「ヒューマンライブラリー」は、生きている人を「本」に見立て、訪れた人に貸し出し、自身の体験を語ってもらうというもので、「本」は社会でマイノリティと言われている人たちが招かれる。もともとは2000年にデンマークで始まり、現在では世界70カ国以上で開催。国内では、国際日本文化学部の横田雅弘学部長のゼミが主催するこのヒューマンライブラリーが日本最大規模で、今回で9回目になる。
この日、しこさんは「本」として、会場を訪れた「読者」に「ゼンタイと受容」について語っていた。しこさんは、2年前からゼンタイを愛用している。きっかけは、ゼンタイ愛好家の知人から「試しに着てみなよ」と勧められたことだった。
「最初は、『こんな窮屈そうなもの』って思っていたのですが、実際に着てみたら『あれ? なんだろう、この開放感……』ってなりました。初めは、これだけ体のラインを出すことに抵抗があると思うのですが、体験してもらうと恥ずかしいというより、『着られる? あれ? 不思議!』ってなるんです」と笑う。

ゼンタイを身につける前のしこさんは、大学でマイノリティの研究をしている20代の女性だ。しかし、ひとたびゼンタイを身にまとうと、謎の人物がそこに現れた。体のラインとゼンタイの花柄で、かろうじて「女性」であることがわかるだけで、髪型も年齢も表情も、普段はどのようなファッションなのかも、まったくうかがい知れない。

「ゼンタイは着ると皮一枚、身につけている感覚なのですが、意外に暖かくて落ち着きます。耳や目も覆われるので、周囲の状況がシャットダウンされ、周りの人たちからの視線も気にならなくなります。ゼンタイは一種のコスチュームとしてパフォーマンスやエンターテイメントで使ったり、色々な使い方がありますが、『私は別の形で使えるのでは?』と思いました。それが『自己受容』です」

指先までゼンタイに覆われたしこさんが、記者の手に触れてくれたが、確かにすべすべとした触感に人肌を感じ、暖かく気持ちが良い。これが素手だったら、もう少し生々しい感覚になるはずだ。ゼンタイに対するイメージが少しずつ崩れていく。

続く

以下ソース
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