東京・目黒区の自宅マンションで乾燥大麻を600グラム所持していたとして、ラッパーのUZI(本名・許斐氏大)容疑者が、関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕されていたことが伝えられた。このニュースに、ラッパーなどヒップホップ仲間を友人に持つフリー編集者のA氏は「真の友情が試される」と語っている。

「仲間の中にUZIさんから大麻を売ってもらってた奴がいるって聞いていた。UZIさんは絶対に仲間を売らないと思うけど、麻取の取り調べが厳しいことは知られてるし、このままだとUZIさんにウソの供述をさせたままになる。UZIさんが仲間をかばったら美談になるかもしれないけど、逆に言えば、彼ひとりに罪をかぶせておくってこと。本当にUZIさんを仲間だと思うなら、買った奴は自分で罪を認めて自首すべきでしょ。それができない奴は最低の卑怯者、そんなのヒップホップじゃない」(同)

実はA氏自身、過去に大麻で逮捕歴がある。そのときは大麻を譲り渡した仲間については一切、供述しなかったが、A氏から大麻を買った人物が自ら名乗り出て、一緒に罪をかぶったラッパーがいたというのだ。

「有名なラッパーじゃないから大きなニュースにならなかったけど、これこそヒップホップの絆だと思ったね」

当局によると、UZIは調べに対し「自分で使うため持っていた」と容疑を認めているというが、捜査関係者からは「知人に譲り渡していた可能性が高い」との声も出ている。

A氏によると「大麻は1グラム4,000〜1万円ほどで取引されている」というから、600グラムともなれば数百万円分の量だ。一昨年、石垣島の自宅で乾燥大麻の所持容疑で逮捕された元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)は55グラムで、同様に逮捕された高知東生は2グラムの所持だった。

UZI容疑者はテレビ朝日の深夜番組の司会を務めるなどして日本のヒップホップを牽引する立場にあっただけに、その人脈は広いといわれる。実際、逮捕報道後、複数のラッパーらがUZI容疑者を擁護するようなコメントを発しているだけに、A氏は共犯者が仲間にいると見て「UZIさんひとりに罪をかぶせるな」と声を大にしているわけだ。

一昨年、韓国ではヒップホップ番組に出ていたラッパーたちが麻薬所持で逮捕された際、同じく逮捕された仲間の供述により、芋づる式に10名もの検挙者を出したことがある。その中のひとりは、仲間が取り調べを受けている最中に一時アメリカに逃亡していたことが判明し、ひんしゅくを買った。

「ヒップホップは派閥による対立もあるから、敵にチクられる危険性もあるんだけど、それより恥なのは仲間を守れないこと。有名人のUZIさんに近寄っていた連中はたくさんいるけど、本物の友情があるかどうか試されると思う」とA氏は話している。

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/01/post_148660_entry.html

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