長崎市脇岬町で毎年8月に行われている「脇岬祇園祭り(通称:脇岬ケンカ祭り)」の見どころは、壮絶すぎるほど壮絶な“ケンカバトル”だ。
午後5時、その祭りの終盤に“ケンカバトル”は始まる。場所は、脇岬町の裏通り。アタマをリーゼント風に固め、いかにも元・暴走族風といった兄さんが、誰を狙うでもなくイキナリ飛び蹴りを食らわせる。するとまったく別のところにいたガタイのいい男が狙いをつけていた相手の顎を打ち抜く。暴走族風の兄さんは、ある男の背後に回り込むと、二の腕を首根っこに回して引き倒してから顔面を殴打している。ガタイのいい男に殴られてしまった男は、相手の眉間を目がけて拳をヒットさせる。もう裏通りは、メチャクチャだ。そのすぐ脇では、半被(ハッピ)を破り捨てられた男同士が激しい殴り合いをしている……。
もう誰も止める者はいない。いやそれどころか、毎年、ケンカを止める役に回っていた年配の男たちも拳を振り上げている。殴られた男の顔面は腫れ上がり、半被は破れてボロボロだ。近所に住む女性の間からは、「キャーッ……」、「やめてー!!」などといった黄色い声があがっている。
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これは祭りなのか、それともホンモノのケンカなのか……。車1台通り抜けることもできない裏通りが交差する四つ角は修羅場と化した。半被を着た男たちの目は、信じられないほど血走っている。一体、どんなルールがあってこんなことが許されているのか!? 治外法権そのものだ。
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毎年、脇岬町で行われている「脇岬祇園祭り」は、全国的には、ほとんど知られていない祭りだ。同町は、長崎半島の最南端部に位置している集落で、その昔は漁村として栄えていたが、魚が獲れなくなったことで人口が激減。現在は、2000人あまりが暮らす町となっている。それでも、この祭りが始まる頃には、東京や大阪などで働いている若者が戻って来る。そして、脇岬町は、祭りが始まる前から異様な空気に包まれる。
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脇岬町在住で脇岬祇園祭保存会会長の達(たち)利昭さんに話を聞いた。
「脇岬町で行われているこの祭りは、200年くらい前から続けられています。祭りに出ているのは、脇岬町の人です。ケンカが始まったとき、殴る相手は、同じ脇岬町の人たちですが、“よその集落”の者になります。みんな幼い頃からよく知っているのですが、それぞれ様々な因縁があるんですね。その因縁をぶつけられるのがこの祭りなんです。素手で殴るのがルールです。モノを使ったりしてはいけません。でも、それ以外は、何をやってもかまいません。石などを手にして殴るのは禁止されているのですが、ごくまれに頭に血が登って太鼓のバチで殴りかかる者がおりますね(笑) ケンカが終わった後は、一切遺恨を残しません。このときだけは無礼講なんです。その昔は、漁師の祭りでした。血の気の多い若者たちが出ていました。脇岬祇園祭りは、観光客向けの祭りではないんですよ(笑) 今でもケンカは本気そのものです」
「脇岬祇園祭り」は、毎年、2日間に渡って行われている。その1日目には、八坂神社から脇岬神社に神輿を納めるための「お下り」が行われる。そして、2日目には、脇岬神社から八坂神社に神輿を納めるための「お上り」が行われる。江戸時代の参勤交代を模した隊列は、大名行列さながらの様相を見せる。
続く
以下ソース
http://tocana.jp/2018/02/post_15817_entry.html
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