全国でインフルエンザが大流行している。よく知られているように、インフルエンザを引き起こすのは、ウイルスの一種であるインフルエンザウイルスだが、もともとウイルスはラテン語で「毒液」を意味していた。地球にはそんな“毒液”が何万種類も存在し、水中や土中でうごめいているわけだが、この度、なんと空中にも“正気じゃないほど大量”のウイルスが含まれていることが明らかになったというのだ。科学ニュース「Science Alert」(7日付)が報じている。

地球上に存在する微生物(細菌やウイルス、ワムシのような小型動物などの総称)の中でもウイルスは最も多いといわれている。その数は、海中だけでも10の30乗だというから、まさに天文学的数字だ。そして、地上や海中だけでなく空にも大量のウイルスが潜伏していることが今回の発見で分かった。

これまで、アメリカ合衆国農務省(USDA)は、毎年1兆個のウイルスが雨とともに地上に降り注いでいると計算していたが、これはかなりの過小評価だったようだ。この度、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学カーティス・サトル教授率いる研究チームが、地球のダストベルトの影響下にあるスペインのシエラネバダ山脈の大気境界層(地上から1km以内)の上に2つの収集器を投入したところ、次のことが分かったという。

「日々、大気境界層1平方メートルあたり8億個以上のウイルスが降り注いでいます」(サトル教授)

しばしば、ある地域で確認されたウイルスと全く同一のウイルスが距離的に極めて離れた場所で発見されることがあるが、波などで大気中に吹き上げられたウイルスが地球を移動していることを考えれば、その理由を説明することは容易だという。

「20年ほど前から、我々は遺伝子的に同一のウイルスが地球上の全く異なる環境下で発生する原因を研究してきましたが、大気中を移動する大量のウイルスの存在からその理由が判明しました。ある地域で大気中に吹き上げられたウイルスが、他の遠く離れた地域に落ちていっているのです」(サトル教授)

空がウイルスまみれとは恐ろしい。しかし、よくよく考えてみれば、以前から大気中には大量のウイルスがあった事実は変わらず、我々はその環境の中で特に不自由していない。それに最近の研究によると、ウイルスは海中の炭素サイクルに大きく貢献していることが分かっており、人体に有害な細菌を殺してくれるバクテリオファージというウイルスも存在する。そのため、サトル教授らによると、大気中にウイルスの多様性を保存しておくことは、「種子バンク」のように大切だと語っている。

少なくとも、空から大量のインフルエンザウイルスが降ってくるなんていう恐ろしい事態にはならないことは確かだろう。それにしても、地球環境がかくも合理的にできていることには感嘆するばかりだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/02/post_15942_entry.html

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