最近は競馬場を「ギャンブル場」としてではなく「エンタメの複合施設」として捉える風潮が強くなった印象である。競馬界の「主催者」もそのようなノリでプロモーションしているのは多くの人が知っているだろう。

そんな一連の動き、風潮の「結晶」が生まれた。旅行口コミサイト「TripAdvisor Gallery」内の「口コミで人気のデートスポット ランキング 2018」において、往年の競馬ファンなら「え?」となるような結果が得られたのだ。

1位が横浜港大さん橋 国際客船ターミナル (神奈川県横浜市)、2位が横浜ランドマークタワー 展望フロア スカイガーデン(神奈川県横浜市)、3位東京シティビュー(六本木ヒルズ展望台)(東京都港区)と「いかにも」なスポットが上位に並ぶ中、なんと6位に大井競馬場(東京都品川区)が入ったのである。

大井競馬場を挟む5位は山下公園(神奈川県横浜市)、7位江の島シーキャンドル(江の島展望灯台)(神奈川県藤沢市)ということで、単純な順位の羅列としてはやや"浮いた"印象のある大井競馬場。「鉄火場」のはずでは......と思うファンも多いはずだが。横浜の赤レンガ倉庫より上なのである。

「今やそれほど驚きはありませんね。トゥインクルレースの導入で仕事帰りのサラリーマンの娯楽として定着し、イルミネーションなどもあってカップルできてもまったくおかしくない雰囲気になりました。最近は競馬観戦型レストラン『ダイアモンドターン』も好評で、バーにいながら競馬観戦もできますし、デートにはもってこいではないでしょうか。立地も交通の便もいいですしね」(現場記者)

何も知らない女子に「大井の鉄人、的場文男」を熱く説明しても理解してくれるかは微妙だろうが、今や大井の「デート競馬」は大人たちのロマンチックスポットになってしまったようだ。

そして、この結果がもっとも「悔しい」のが、JRAだろう。

「JRAも最近のCMなどで友達や仲間との憩いの場、デートに最適であるという印象を植え付けようとしている印象ですが、トップ20にJRAの競馬場は入りませんでした。大井競馬場が6位と考えると、ずいぶんと差をつけられた印象も......。日本一の競馬場である東京競馬場は府中であり、大井に比べれば交通の便も悪く、施設が大きすぎるがゆえに『気軽さ』はないかもしれません。トゥインクルもありませんし......デートではなく家族連れならトップ10に入るかも?」(同)

最近は売上好調の地方競馬。とりあえず「デート領域」では、大井競馬場がJRAを超えてみせたようだ。

以下ソース
http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5789.html

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