大阪で春場所開催中の大相撲に、またしても激震が走っている。

18日、騒動の渦中にある貴乃花親方(元横綱)の弟子・貴公俊(たかよしとし=東十両14枚目)が、取組後の支度部屋で付け人の顔面を拳で複数回殴り、流血騒ぎを起こしていたことがわかった。貴乃花親方も貴公俊の暴力行為を認めており、9日目となる19日から春場所を休場させるという。

元横綱による貴ノ岩への傷害事件をきっかけに、日本相撲協会と貴乃花親方の関係が冷え切っている中でのこの騒動。相撲関係者は「アマ(元日馬富士)の件であれだけ騒いでおいて、自分の部屋から暴力力士を出すとは笑止千万。ひとまず(貴公俊を)千秋楽まで休場させるようだが、今後の対応を誤れば角界内外から総スカンを食らうことになる」と眉をひそめる。

そもそも、春場所は土俵での取組よりも、貴乃花親方の動向に注目が集まっていた。大きなミソがついたのは、場所前の3月9日。貴乃花親方が元日馬富士関の暴行問題をめぐって、日本相撲協会の対応を糾弾する内容の告発状を内閣府に、いきなり提出。場所が開幕してからも貴乃花親方は、仕事場であるはずのエディオンアリーナ大阪へ足を運ばず、欠勤を4日間続け、5日目からは顔だけ会場に出す超短時間滞在を決行。日本相撲協会執行部との全面的な対決姿勢を強めていた。そうした反抗的な態度を重ねたことにより、角界内では孤立無援、四面楚歌状態となっている貴乃花親方だが、プライベートにも大きな変化が起き、それが大きなストレスを招いていたという。

「有名私立高校に通う長女が、海外に留学することが決まり、家を出たというのです。溺愛する娘が家庭を離れることとなり、イライラを募らせる結果となってしまったようなんです。さらに、靴職人兼タレントとして活動している長男の花田優一が、なかなか仕事に恵まれず俳優転身を模索しているようで、それも気苦労となっているみたいです。そこに追い打ちをかけるように、先日は元婚約者の宮沢りえさんがV6の森田剛さんと結婚。各紙での報道で過去をほじくり返されることとなり、気が立っています。協会との関係にとどまらず家庭や報道への怒りやイラ立ちで気持ちを乱され、暴走気味になっているところに今回の弟子の暴力事件。さすがに親方の精神面が心配になりますよ」(別の相撲部屋関係者)

あまりに不可解な行動を連発する貴乃花親方だが、その一方で相撲界の外、一般社会では根強い支援者も多いというが……。

「貴乃花部屋が春場所期間中に宿舎を構える京都府内の神社には、米や肉などの差し入れが例年の2倍以上届けられているようです。やはり相撲界のスーパースターだけに、これだけの騒動があっても、共感する人は多く、支援も広がっていました。それが部屋を支え、大きな力添えになっているのは確かです。ここにきて暴走気味の貴乃花親方から少しずつ世論も離れていっていましたが、まだまだ応援する人もかなりの数がいるんですが……。貴公俊の件は確かに痛手で、次の一手で世論を引き寄せられるかどうか、そこがポイントになる。いろんなストレスから感情的にならず、冷静に弁護士などの指示に従って行動してほしいものです」(同)

暴行傷害事件の被害者から一転、加害者を出してしまった貴乃花親方。この土俵際で、どんな踏ん張りを見せるだろうか?

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/03/post_155186_entry.html

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