アロマテラピーをはじめ、日本でも大人気のエッセンシャルオイル。だが、エッセンシャルオイルを「天然由来なので安心安全」と考えるのは早計だ。高濃度のオイルにはなど様々な化学物質が含まれており、その一部には内分泌撹乱化学物質も含まれている。健康のために使うエッセンシャルオイルが、使い方と場合によっては、人間の健康に良くない影響を与える可能性もあるのだ。
2007年、米・国立環境衛生科学研究所の研究者ケニス・コラ氏らは、ラベンダーやティーツリーのオイルと少年の「突発性女性化乳房」に関連があることを発見した。突発性女性化乳房とは、乳房が女性のように膨れてしまう症状だ。三人の男の子の患者(当時4〜10歳)を調べたところ、彼らがラベンダーやティーツリーのエッセンシャルオイルを使っていたことが判明した。精油の使用を中止したところ、症状は治まったという。
思春期初期の男の子の体内ではホルモンバランスが崩れることがあり、男性ホルモンより女性ホルモンの分泌が多いと、乳房が女性のように成長してしまうことがあるという。ホルモン剤などの服薬でも起こることが知られているが、はっきりとした原因は分からない患者が多いそうだ。大抵の場合健康上の問題はなく、女性化した乳房も1〜2年ほどで消失するとされる。では、なぜ、ラベンダーとティーツリーのエッセンシャルオイルが少年の乳房を女性化させたというのか? コラ氏らの研究によると、これらのオイルの中に、女性ホルモンであるエストロゲンを模倣し、男性ホルモンであるテストステロンの働きを阻害するような化学物質が含まれているというのである。
そこで今回、ラベンダーとティーツリーのオイルの成分がさらに詳しく調べられた。ヒトの乳がん細胞を使った実験で、これらのオイルに含まれる数百種類の化学物質からテストステロン阻害作用のある8つの内分泌撹乱化学物質が特定された。またこれらの化学物質は、市場に出回っている他の種類のエッセンシャルオイル、少なくとも65種類に含まれていたという。調査結果はシカゴで開催された内分泌学会(Endocrine Society)の総会で発表された。
今回の結果について、英ケンブリッジ大学の小児科学名誉教授ユアン・ヒューズ氏はエッセンシャルオイルの抗男性ホルモン効果は予期していないものだったとBBCに語っている。また、乳房の女性化は稀な症状でありデータは少なく、今の段階ではコメントできないとしている。
一方で、ヒューズ氏はエッセンシャルオイルから受ける影響には個人差が大きいことを指摘し、含まれる微量な化学物質に敏感に反応することがあってもおかしくはないという。さらに、エッセンシャルオイルの長期使用の影響は不明であり、製品に含まれる成分の規制や適切な使い方の徹底などに注意を払うべきだと指摘した。
また、今回の調査で行われた実験についても、ヒトの乳がん細胞では体内でのホルモンの複雑な関係は再現できないという批判が寄せられている。より詳しい疫学調査や実験が必要であるのは間違いない。
続く
以下ソース
http://tocana.jp/2018/03/post_16354_entry.html
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