元暴力団幹部は9年前にヤクザの世界から抜けている「カタギ」の人間だというのだが、その名を轟かせた幹部時代の影響力が現在もあると見る大阪府警関係者もいるという。これを伝えた写真誌「FRIDAY」(講談社)では元幹部が、分裂した山口組間で移籍した組織の裏工作に関与しているという話も紹介された。森友問題で揺れる与党だけに、これにも野党が注目しているようだが、一方で格闘技界でもこの話が飛び火している。
何しろ問題の元幹部は現在、名前を変えて大阪のキックボクシング団体「競拳インターナショナル」の代表理事を務めていることがわかっており、「代表者が元暴力団幹部」ということを初めて知った格闘技関係者らも衝撃を受けているのだ。
「私は、まったく知りませんでした。関係者からご本人を紹介されたとき、実業家の方だと聞いていましたし、元ヤクザだということは一度も耳にしてません」
「たくさん少年選手を育てている若獅子会館の館長ということで通っていたので、元暴力団だと聞いてビックリです」
これらは、元幹部が関わったキックボクシングイベントに接した人々から聞かれたものだ。今後について聞くと、それぞれ「どうすることもないですが、正直、怖い」「子どもを道場に通わせているので不安は多い」と答えている。
また、別のキック団体を運営する関係者は「更生されている方なら問題はないはずですが、キック界のイメージダウンは大きい」と話す。
「何しろキックは、暴力団と長く縁の切れない世界だったことが競技のメジャー化を邪魔してきたんです。昔、老舗団体の全日本キックボクシング連盟では、トップの会長が暴力団と組んでの偽装結婚で逮捕されていたり、歌舞伎町の有名な暴力団組長が後ろ盾になったりしていました。ほかにも、不良キャラで知られる人気選手がトラブルになった相手に知人組員の実名を出したこともありますし、ある大阪のキックボクサーは、暴力団傘下のドラッグディーラーが本業だったということもありました。そういう密接な関係をたびたびさらしてきたので、離れていったスポンサー企業も多かったんです」(同・団体関係者)
最近でも、ジム経営者が暴力団と組んでの療養費詐欺で逮捕されたり、暴力団の影がウワサされる詐欺グループのメンバーとして現役キック王者が逮捕されたこともあった。また、先日、大規模な振り込め詐欺事件で逮捕されたグループのリーダー格も、裏社会との関係がウワサされていた人物だったという。
「元ボクシングの亀田興毅や、キック王者の梅野源治の後援をしていた人で、キックボクシングジムの運営者としても知られていました。ヤクザとの関係はハッキリしていなくても、振り込め詐欺のリーダー格が堂々と運営側になれるなんていうことが業界をダメにしているのでは」(同)
続く
以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/03/post_156402_entry.html
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