4月30日、愛媛・今治の松山刑務所の作業場から脱走していた受刑者のHさんが20日以上の逃亡の末に逮捕されましたね。ひとまず誰かを殺したり、本人が死んだりしていなかったので、ほっとしています。
報道によると脱走の理由は「人間関係」で、刑務官のいじめも指摘されているそうですね。松山刑務所は処遇の厳しさで知られる施設ですから、若いHさんには耐えられなかったのかもしれません。逮捕容疑は単純逃走だけのようでしたが、これから窃盗罪や住居侵入罪もつくでしょうから、服役期間も長くなるでしょう。若いんだから、がんばってほしいですね。
今回に限らず、逃亡犯はむしろ捕まって「ほっとした」と言うことが多いですね。1997年の山口組の若頭射殺事件のヒットマンの1人は、16年にわたる逃亡生活を経て2014年に逮捕されましたが、やはり「ほっとした」と漏らしたと報道にありました。20年近くもどんな思いで逃げていたのかを考えると、「やっぱりヤクザの末路は哀しいなあ」と思ってしまいます。逃げるくらいなら事件を起こさなきゃいいのに……と言うのは簡単なのですが、そこは「ヤクザの諸事情」というやつですね。生きるためには致し方ないこともあるんですよ。
ていうか、Hさんは13年に逮捕(パク)られるまでに121件もの窃盗や車上荒らしを重ねていたそうですが、それまで警察はナニをしてたんでしょうかね? 今回だって、すぐにパクられると思ったのに、時間がめちゃめちゃかかったのはどういうことなんでしょう?
Hさんが窃盗を重ねたり、脱走を思いついたりした時に、「やめとけ」と言ってくれる人がそばにいればよかったのですが、そういう人間関係には恵まれなかったのでしょうね。
もともとヤクザの親分の家とは、人間関係のうまくいかない人たちが集まる「場」でもありました。いわゆる「組事務所」ではなくて、親分のおうちに行けば、組員でなくても食べさせてもらえたんです。それでそのうち組員になって、悪いことをするんですけどね。『山口組三代目 田岡一雄自伝』(徳間書店)にも、戦後の貧しい時期、ごはんを食べに押しかけてくる若者たちのために、三代目の姐さんが苦労して食事を用意するお話が出てきます。
私が現役(笑)の頃はそんなでもなかったですが、やっぱり若い衆は食べる量が違いますから、当番のコたちといろいろ工夫したものです。ごはんだけではなくて、彼女とケンカした時に仲直りの方法を一緒に考えたりしてました。
短気なオットやカシラ(若頭、いわゆるナンバー2)に怒鳴られた若いコに、「『出てけ』って言われても、出ていかないで謝ってみて。どうせケロッとしてるわよ」って諭したりと、けっこう姐っぽいこともしてましたね。今思い出しましたけど。
最近は組事務所が機能しなくなって、姐さんたちもそういうことを言える機会もないし、そもそも若いコたちと顔を合わせないのでしょう。「和める場」がどんどん減っているから、世知辛い事件も起こるのかなと思います。
そういえばウチじゃないですけど、親分から「出てけ」って言われて出て行った若いコが、行き場がなくてコンビニ強盗をやらかして逮捕された事件もありました。侠(おとこ)の世界ですから、もちろんそういうこともあるのですが、心細い時にそばにいてあげるのが、姐さんの務めなんです。
まあ、あんまりしゃしゃり出ると、「めんどり(女性、そして極妻のことですね)がうるさい組は長持ちしない」とか「出しゃばり」って言われちゃいますから。こう見えて、(元)極妻もいろいろタイヘンなんですのよ(笑)。
以下ソース
http://www.cyzowoman.com/2018/05/post_183198_1.html
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