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石を環状に配した古代の遺跡「ストーンサークル(環状列石)」は、一般に知られているだけでも、イギリスやフランスのようなヨーロッパのほか、アメリカ、西アフリカ、イスラエル、香港、そして我が国日本にも存在する。おそらく、ほかにも多くの国々に存在し、世界中に分布するポピュラーな古代遺跡といえるだろう。
もっとも有名なものは、巨石が使用されたイギリスのストーンヘンジである。ストーンヘンジの近くには土塁で囲まれた大きな集落の跡が存在し、雄鹿の角でできたつるはしのほか、大量の土器や豚の骨が発掘されている。数千年前に立てられた当時、豚は貴重な食料であったが、奇しくもそれらの豚の多くは遠方から運ばれてきたもので、生後約9カ月が経過していたことが近年の調査で判明している。このことから、冬至の時期に人々が遠方から集まってきて、ストーンヘンジにおいて大きな宴会でも開かれたのではないかと推測されている。

だが、いったい古代人はなんの目的で遠方から巨石を運んでストーンヘンジを立てたのだろうか? 
ストーンヘンジは、北東の入り口が夏至の日の出と冬至の日没の方角に合致するため、天体観測に利用された可能性が指摘されてきた。また、周囲に多くの埋葬場所があり、死者を祭るために立てられた可能性も指摘されてきた。だが、それらはストーンサークルに共通した必須要素ではなく、むしろ付加的なものといえる。近年においては、ストーンヘンジを含めたストーンサークルは、基本的になんらかの儀式のために造られたものと考えられている。

さて、ストーンサークルは小規模なものから大規模なものまである。規模の大きなものを除いて、数千年前に造られたものがそのまま今日まで残るケースは少ないと考えられる。一定以上の降雨量が想定される温暖な地域であれば、いずれ大地は木々で覆われてしまう。周囲に石が残されても、それらの配置は崩れてしまい、緑に覆われた遺跡の発見も困難になる。人々が長年管理を続けてこない限りは、そう簡単に維持されることはない。そう考えると、ストーンサークルは樹木の生えにくい寒冷地帯や乾燥地帯、海岸沿いなどにその痕跡を残しやすく、降雨量の多い熱帯において残される可能性は小さいようにも思われる。

だが、意外にも南米ブラジルにおいてもストーンサークルは存在する。幸い、サークルを構成する石が比較的大きく、他の条件も揃った結果ともいえるだろう。
実は、そのストーンサークルはブラジルのなかでも最も降雨量が多い地域に立っている。一見すると、不利な条件にも思えるが、それによってその周囲一帯は長期間に及んで水没する。そのため、木々は育たず、水がひいた限られた期間に草が生える程度となるのだ。そして、その遺跡はかろうじて水没をかわすことのできる小丘の上にあり、その姿を保ち続けてきたようなのだ。

通称「アマゾンのストーンヘンジ」と呼ばれるそのストーンサークルは、大西洋に近いブラジル北部アマパー州の都市Calcoene 近くに存在し、Parque Arqueologico do Solsticio(至点考古学公園)と名付けられている。19世紀終わり頃、ブラジルのナチュラリストのエミール・ゴエルディーによって発見された。だが、その後長らく放置され、本格的な調査が始まったのは2005年のことである。
調査の結果、そのストーンサークルは、127個の花崗岩からなり、立てられた状態で、直径30メートル超の円環を形成していた。各石の形は揃ってはいないが、厚さの薄い板状で、大きなもので高さ4メートル、重さ数トンにも及ぶ。石は冬至に合わせて配列されており、太陽がある石の上に来ると、それが生み出す影が消えるようになっていた。つまり、天文観測が可能なものとなっていたのである。

続く

以下ソース
http://biz-journal.jp/2018/05/post_23272.html

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