今年１月から適用されている今期勝率は３・７８。なかなか勝率を上げられずにいた中川だが、７月からの来期勝率は５・１８と大幅にアップ。急成長を遂げることができたのは、福岡支部の先輩からの叱咤（しった）激励があったからだ。
話は昨年１０月の戸田にさかのぼる。自分なりの減量で体重を４７・８キロまで落としていた中川だが、同じシリーズを走っていた小野生奈に「まだ勝率も上がっていないのに、オレンジベストを着用していないのは違うと思う」と指摘された。
オレンジベストとは、女子であれば４７キロ以下の選手が重量調整で着用するベストのこと。体重が軽いほどボートのスピードは増すのだが、そのくらいの努力をしないかぎり強くなれないという忠告だ。
「いくら上の舞台で走りたいと思っていても、自分が変わらないと絶対無理だと思った。小野さんのおかげで気持ちを入れ替えることができました」
それからは「新たにパーソナルジムに通ったり、ジムに行けない日は８キロ走ったり。断食道場にも行きました」とさらなる減量を実行。前走の平和島では４６・５キロとオレンジベストを着用する手前までになっている。
旋回力や調整力だけではなく、努力を続けるメンタル面の強さも重要。小野の助言でそれに気づくことができた中川は、これからまだまだ成長していくはずだ。
中川 りな（なかがわ・りな）
１９９３（平成５）年７月８日生まれ、２４歳。福岡県出身。
２０１３年３月に第１１２期生として選手登録。
特技はカヌー。高校時代には日本カヌースプリントジュニア選手権大会で２位入賞の実績がある。
１９日開幕の大村一般戦に出場予定。１メートル６１、４７キロ。血液型Ｂ。
以下ソース
http://race.sanspo.com/boatrace/news/20180518/btrnws18051804490008-n1.html
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