超越的な感覚によって未来を見通す能力は予知と呼ばれ、経験や情報から未来を推測する予測とは別のものとして扱われる。そして、前者の予知能力を持つ人は特殊な力を持つ超能力者として、一般の人と区別される。しかし、実は人間なら誰しもが予知能力を持っているという驚きの研究が世界中の研究者らによって検証されているのだ。

海外サイト「Collective Revolution」(5月20日付)によると、学術誌「Frontiers in Human Neuroscience」(2014年3月25日)に投稿された論文で、人間は1〜10秒後の出来事を予知していることが明らかになったという。同論文は、過去過去36年間に公開された40本の研究論文のメタ分析である。

「ランダムに選択され、そのため予測不可能な未来の出来事に対する心理的な予想は、30年以上研究され続けてきた。そして、近年のメタ分析により、そのような予知現象は事実であることが明らかになった」

つまり、我々の脳はまだ起こっていない未来の出来事について、そしてその出来事が引き起こす反応までを日常的に予知しているということだ。しかし、この予知は意識的に行われているのではなく、無意識下で秘かに行われており、意識できないものだという。

また、学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」に近年発表された、米コーネル大学のダリル・J・ベム教授の研究でも、1000人以上を対象とした9つの実験結果を分析した結果、予知は事実だと結論付けられたそうだ。

だが、ベム教授の研究でも、存在が認められたのは無意識の予知能力であり、被験者が意識的に予知を成功させたわけではない。とはいえ、もし脳が未来予知をしているならば、なぜ我々はそのことに気付けないのだろうか? 

「Collective Evolution」の記事では、脳は多くの情報をバックグラウンドで処理していることが知られており、予知能力もその1つだという可能性、また意識では迅速な決定が下せない可能性などが指摘されている。

ここで、人間が持つ予知能力を遥か以前から指摘し、分析していたドイツの哲学者エトムント・フッサールの考えをトカナ編集部からご紹介しておこう。フッサールは、時間の分析を通して、我々の認識が成立するためには、現に起こっている現象の少し前の出来事を無意識に覚えている過去把持と、これから起こることを予期している未来予持という能力が不可欠だと考えた。

たとえば、音楽を聴く時、曲を構成するそれぞれの音がぶつ切りになってしまっては音楽ではなくただの音となってしまう。音楽が音楽として聞こえるためには、今聴いている音だけではなく、その少し前の音を覚えており、さらには少し先の未来に聞こえるだろう音を予期していなければならない。もし、過去把持や未来予持という能力を欠いてしまえば、あなたの経験する全ての現象は驚きの連続となってしまうだろう。ドアが開くだけでも天地が引っくり返るほどの衝撃を受けるはずだ。

ちなみに、以前トカナでもご紹介したように、人間の脳には予知能力のみならず、過去を作り変えてしまう能力まで備わっていることが分かっている。米スタンフォード大学の神経学者デイヴィッド・イーグルマン博士によると、脳は未来の情報から過去を後付けで再構成する「ポストディクション(postdiction、後測)」を日常的に行っており、およそ80ミリ秒ほどのタイムラグが生じているという。

人間の脳はかくもオカルト染みている。だからこそ、脳の機能を一つ一つ解明していくことで、予知能力も含め、いわゆる超能力者と呼ばれる人々の特殊な能力がいずれ科学的に明らかにされる日が来るかもしれない。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/05/post_16954_entry.html

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/