AI(人工知能)搭載のセックスドール「Harmony」が、先月ついに発売された。ロボットが本格的なセックスにも進出する時代を我々は手放しで歓迎できるのか。専門家からは警戒を呼びかける声も上がっているようだ。

米セックスドール製造大手・Abyss Creations社の「RealDoll」シリーズの新ブランド「Realbotix」からAI搭載の“セックスロボット”が発売されている。正確にはセックスドールのボディはそのままに、頭部をAIが搭載されたロボティックヘッドシステムに交換して利用することになる。

このセックスロボットはしゃべる際には口が動き、まぶたも連動して動く優れものだ。目にはカメラを内臓していてパートナーの姿を識別できる。AIシステムの「harmony AI」はスマホ(今のところはAndroid版のみ)にもインストールできるので、外出時でもこのデジタルなパートナーとの交流が可能である。

文字通り心を通わせることもできるセックスロボットは、社会的には性犯罪の抑制や性感染症の防止などに貢献すると言われ、また孤独を余儀なくされている人々のメンタルヘルスの改善に結びつくことも期待されている。

セックスロボットの普及は本当にいいことづくめなのか? “セックスロボット時代”の本格的な幕開けに際して、専門家が警告を発している。

英ロンドン、セント・ジョージズ大学病院のシャンタル・コックス=ジョージ医師とキングス・カレッジ・ロンドンのスーザン・ベウリー教授はセックスロボットの普及によって性犯罪が減るという主張には、ほとんど根拠がないと表明している。それどころかセックスロボットの普及は幼児性愛などの違法な言動が社会的に受け入れられる下地をつくるものになると警鐘を鳴らしているのだ。

ジョージ医師とベウリー教授が先日「BMJ Sexual & Reproductive Health」で発表したレポートはセックスロボットの普及が性犯罪や性感染症の減少につながるというのは臆測に過ぎないと主張。こうしてセックスロボットが実際に世の中に登場している以上、医師はセックスロボットの使用についての明確なガイドラインを表明する必要があるということだ。

彼ら専門家はセックスロボットの普及によって人間同士の交流がより難しいものになり、インポテンツや強制的な独身主義につながることを指摘している。そして人間関係を構築する能力の低下よって、勃起障害などの性機能の低下も同時に引き起こされるということだ。

そしてさらに厄介なのは、セックスロボットの好みやプレイが自由である点だ。児童に似た顔や体形のロボットを選んだり、あるいはプレイとして“レイプ”を楽しんでも、当然ながらユーザーの自由である。こうしたことで小児性愛や暴力的性行為が普通のこととして受け入れられる基礎が形成されてしまうことが危惧されているのだ。

セックスロボットは癒し効果や孤独の緩和などメンタルヘルスへのメリットも期待されているのだが、英・シェフィールド大学のノエル・シャーキー教授は、そうしたメンタルへの効果は甚だしく疑問であるという。

「メーカーはセックスロボットがメンタルヘルスへ与える好影響を懸命に宣伝していますが、実のところ何ひとつとしてエビデンスがありません。セラピー効果はあるかもしれませんが、いずれにしても我々がよく理解する前にセックスロボットは押し寄せてくるでしょう。手遅れになる前に検証・研究をしなければならないのです」

昨年、シャーキー教授はイギリス社会がかつての産業革命と同じく“セックスロボット革命”の最前線にあることを指摘して世に衝撃を与えた。単身者だけでなくカップルもまたセックスロボットを活用して“リスクフリー”な複数プレイを楽しむようになることも予言している。

本格的なセックスロボット時代の幕が開け、着実に普及が進んでいくものと考えられるが、はたしてセックスロボットが我々の社会と生活をどのように変え得るのか。引き続き注視が必要とされているようだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/06/post_17149_entry.html

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