日本に希望を持って来日したベトナム人男性は、9歳の愛娘がわいせつ行為を受けたうえに、命を奪われた。そして裁判では、被告の驚くべき“主張”に再び心をえぐられた。絶望の淵に立つ父親が、亡き娘と犯人への思いを綴った。(取材・文/水谷竹秀=ノンフィクションライター)

「息子は今も姉のリンちゃんが亡くなったことを知りません。どうしてリンちゃんが毎日学校から戻って来ないのか。どうしてご飯をあげたのに残っているのか。どうして家にいないのか。4歳の息子にどう答えていいのか分からなかった」

黒いスーツ姿のレェ・アイン・ハオさん(35)は証言台で、両手を大きく上下に振り、声を震わせながら日本語で激しく訴えた。検察側の後部に設置された衝立の中からは、母親・グエンさん(31)のむせび泣く声が聞こえる。その対面に座る澁谷恭正(しぶややすまさ)被告(47)の目は虚ろで、ハオさんの訴えにも一切表情を崩さなかった。

6月15日、千葉地裁201号法廷では、ベトナム人女児、レェ・ティ・ニャット・リンちゃん(享年9)が殺害された事件の第9回公判が開かれていた。
リンちゃんは昨年3月24日朝、松戸市内の小学校への登校中に行方不明になり、2日後に約10km離れた我孫子市の排水路脇で全裸の遺体となって発見された。
その3週間後に逮捕され、強制わいせつ致死、殺人などの罪に問われた澁谷被告は、保護者会会長として児童の見守り活動を務め、犯行後もテレビのインタビューに“心配する保護者のひとり”として答えていたため、その姿と事件の残虐性とのギャップに世間の注目が集まった。

6月14日の被告人質問ではハオさんを糾弾するような証言をしたうえで、あらためて無罪を主張した。ハオさんが証人尋問のために出廷したのはその翌日だった。
検察側から「被告人への処罰は?」と問われると、ハオさんは「死刑の判決を出してほしいです。お願いします」と述べ、裁判官に向かって頭を下げた。その理由についてハオさんは説明を加えたが、時間内ではすべてを伝えきれなかった。その無念の思いを手記としてしたため、私に送ってくれた。
公判前に準備していたというその手記は、ハオさんがベトナム語で綴り、彼の知人が日本語に翻訳したものだ。こんな書き出しで始まる(以下、手記は〈 〉内)。

〈たくさんの理由で被告人を死刑にしないといけません。皆さん、リンちゃんが死ぬ直前の姿を想像してみてください。きっと「どうか放してください。私を痛めつけないで。殺さないで。お父さん、お母さん、私を助けて。誰か、私を助けて。痛い。私を放して……」と泣き叫んでいたのではないでしょうか。被告は私の娘が死ぬまでいたぶり続けました。そして、一枚の布切れさえも体に覆わせず、凍えるように寒い橋の下に遺体を放置したのです〉

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20180625_705559.html

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