路上で女性の胸をもんでケガをさせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われた金谷豊被告（３３）の裁判員裁判の初公判が１２日、東京地裁であった。
検察側によると金谷被告は、昨年８月２５日午前４時５５分ごろ、港区南麻布の路上で、会社経営の女性（２７）に背後から近づき、脇から手を差し入れて両胸をもんだ。抵抗して転倒した女性は左ヒザなどに全治１週間のケガを負った。同被告は大筋で罪を認めて謝罪したが「胸はもんでいない」と訴えた。
女性は酒を飲んで友人男性宅から帰るところだった。外は明るく歩き慣れた道で、イヤホンを聞きながら歩いていた。金谷被告は新橋のバーで痛飲し、記憶が「思い出せない」状態で犯行現場にたどりついたという。
「目の前にきれいな女性がいた。胸を触ろうと思った」。走って追いかけて「両脇から手を伸ばした。そこからは覚えていない」。
急に襲われた女性は「胸を３度もまれた」と法廷で証言する。身長１７０センチの女性は５センチのヒールを履いていた。身長１７２センチの金谷被告から「背後に向かって、ナナメ上に持ち上げられる感覚があった。どこかに連れていかれる恐怖が大きかった」という。
金谷被告がもんでいないという主張の根拠としたのが「性的満足度」だ。過去に４人以上の女性と肉体関係を持ったことで「胸をもむ」のと「胸を触る」違いは理解しているというが「触ってしまっている自分がいるかもしれない。しかし、もんだのなら性的満足度があるが、ありませんでした」と珍妙な主張をした。
犯行後、金谷被告は逃走したが、防犯カメラには走りながらズボンのチャックを上げる姿がとらえられていた。裁判員は６人中、５人が女性。すでに示談は成立しているものの、女性はもんでいないと言う被告を「とても許せません」と断罪した。
以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/1062691/
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