モリカケ問題などで、日本における最高峰のエリートであるはずの官僚や政治家たちが平気でウソをついたり、責任を転嫁する様子を見ていると、思わずあぜんとしてしまう。あまりの横暴さ、ずさんさに、旧帝大を卒業しているような人々が、いったいなぜ……? と不思議に思ったことがある人も多いだろう。実は、そんなエリートたちがたどってきた華々しいキャリアと人格には相関があり、彼らだからこそ陥りやすい「モンスター化」の要因があるという……。
精神科医の片田珠美氏による著作『高学歴モンスター 一流大学卒の迷惑な人たち』(小学館新書)は、政治家や医師、弁護士らの豊富な事例を用いながら、そんな困ったエリートたちを分析した一冊。いったい、彼らはなぜ「モンスター」となってしまうのか? そして彼らに遭遇したら、どう対処すればいいのだろうか? 

2017年に報道された豊田真由子元衆院議員のスキャンダルは、世間の耳目を集めた。「鉄パイプでお前の頭を砕いてやろうか!」「このハゲー!」など、秘書に対してパワハラ発言の数々を浴びせていた彼女。さらに、園遊会に出席した際には、本来認められていない同伴者を入場させようとして一悶着を起こしていた。東大法学部を卒業し、旧厚生省の官僚から衆院議員に転身という輝かしい経歴を持つ彼女だが、その問題行動の数々は「高学歴エリートにありがちな話」であると、片田氏は分析する。
一体、どういうことなのか?

秘書に対して暴言を浴びせかけ、自分の都合が悪くなると「現実否認」と「自己正当化」を繰り返した豊田元議員。片田氏によれば、地位や名誉などを失う「喪失不安」や、自己愛が傷つくことを恐れるあまり、現実を受け入れられず願望を現実のように思い込む「幻想的願望充足」の心理状況などが、豊田元議員の言動から推測されるという。また、エリートたちはなまじ頭がよく弁が立つために、現実否認を続けることによって周囲を信じさせられると、自己の能力を過信してしまう……。そんな特質が、彼らの「モンスター化」を加速させるというのだ。

豊田元議員以外にも、原発事故の自主避難者に対して「本人の責任」と発言し復興相を辞任した今村雅弘衆院議員、不倫疑惑が報じられた弁護士を政策顧問に起用した山尾志桜里衆院議員など、エリートの持つ特権意識や能力の過信があだとなり、非難を浴びる人間は枚挙にいとまがない。だが、そんな高学歴エリートたちの横暴は決して対岸の火事ではない。本書では、著者が接したり見聞きした、世間に紛れ込む迷惑な高学歴エリートの実像を描いている。
「完璧主義すぎるあまり些細なミスで怒り狂う金融機関の支店長」「依頼人を『レベルが低い』と悪しざまに罵る弁護士」といった例から見えてくる「高学歴モンスター」の実態は、自己陶酔的、傲慢で攻撃的、他人の気持ちを傷つけるのに鈍感……と、迷惑極まりない。まさに「モンスター」と呼ぶにふさわしい人物たちだ。

では、運悪く彼らに直面してしまったら、どうすればいいのだろうか? 片田氏は「高学歴モンスターを変えるのは無理」と断言する。なぜなら、彼らには「モンスターである」という自覚がかけらもないために、それを変えることは至難の業。そのため、なるべく関わらないようにするか、周囲の人々もやり過ごすのが一番の対処法だという。どうしても関わらざるを得ない場合は、彼らをよく観察し、場合によってはスルーしたり、会話の証拠を残すことなどによって「自分自身の身を守るしかない」と、自衛の方法を伝授している。
片田氏によれば、モンスターたちは、自分をまともに顧みることができないためにモンスター化する。本書を手にとって、彼らへの対処方法を学ぶとともに、自分が「モンスター」ではないか胸に手を当てて考えてみるべきだろう。

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/07/post_169174_entry.html

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