「テレビをよくご覧になられるかと思いますが、たとえばどういう番組をご覧になりますでしょうか」
昭和天皇の答えは、次のようなものだった。
「テレビはいろいろ見てはいますが、放送会社の競争がはなはだ激しいので、今どういう番組を見ているかということには答えられません」
もしも特定の番組名を答えたら、それはその番組に「権威」を生じさせ、他番組との間に差を生んでしまう──。
「昭和天皇はそれを恐れたのです。日本人の皇室への敬愛と信頼を、そうしたことに利用してはいけないし、公の言動一つひとつに自覚的であらねばならないとお考えでした」(皇室ジャーナリスト)
そうした思慮深さは陛下を中心とした現在の皇室にも受け継がれている。それと比べると、眞子さま(26才)と「婚約内定」した今回の小室圭さん(26才)の行動は軽率にも感じられてしまう。
7月6日、米フォーダム大学ロースクールがウェブサイト上に驚くべき文書を公開した。同大には、小室さんが3年間の予定で留学すると報じられていた。
さらにそこには《日本のプリンセス・マコのフィアンセであるケイ・コムロを受け入れる》と書かれていたという。しかし、一般の結納にあたる『納采の儀』は延期されており、まだ婚約は成立しておらず、正式に小室さんは眞子さまのフィアンセ=婚約者ではないのだ。このような表記となったのは小室さんの“自己申告”があったからであろうということで、宮内庁の関係者も困惑しているという。
「奨学金を利用して留学するという話を聞いたとき、秋篠宮さまも眞子さまも、それは小室さんが努力と実力で勝ち取った権利だと信じていらっしゃったはずです。ところが、あのウェブサイトを見ると“そのうち、今の天皇陛下の義理の孫になること”が、奨学金給付の要因として決定的に作用したように見えます。これでは、小室さんが婚約者のように振る舞い、“皇室を私的な利益のために利用した”と受け止められても仕方ないかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
プリンセスの“フィアンセ”だからこそ、大学側が小室さんに認めた特例は奨学金に留まらない。
「小室さんは日本の弁護士資格を持っていないので、『JD』という3年間の長期プログラムで法律を基礎から学ぶ必要があります。しかし、フォーダム大のウェブサイトでの発表では、小室さんは弁護士資格を有する者と席を並べて、1年間の短期のプログラム『LLM』を受けられるそうです。なぜ弁護士資格もない日本からの留学希望者が、そこまで優遇されるのか。考えれば答えは明らかでしょう」(宮内庁関係者)
「ロイヤルパワー」の濫用は、これからの皇室のあり方に暗い影を落とすことにもなりかねない。
「皇族と親戚であることをアピールすることで経済的な便宜を図ってもらうことを、日本の皇室が黙認するようになったとしたら、国民は皇室をどのような目で見るでしょうか。長い時間をかけて培われてきた皇室と国民の間の信頼関係にも影響が出かねません」(前出・皇室ジャーナリスト)
両陛下は眞子さまのご結婚について、ご自身から尋ねられることはなく、温かく見守られ、秋篠宮ご夫妻や眞子さまからご報告があればそれに関してお尋ねになる程度だという。
しかし、大学ウェブサイトの問題を受け、宮内庁は揺れている。メディアからも“小室さんを婚約者と捉えていいのか”“ウェブサイトの記述にどう対応するのか”という問い合わせが相次いでいるという。
「眞子さまと結婚すれば、小室さんは悠仁さまの義兄になり、それはすなわち“将来の天皇の義兄”となることを意味します。婚約もしていない段階でこれなのですから、結婚したらますます、何かにつけて皇室の親戚の立場を利用するのではないかという不安が断ち切れないのです」(前出・宮内庁関係者)
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20180720_722605.html
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