連日、「異常気象」と述べても差し支えないほどの猛暑に見舞われている日本列島。
23日には、埼玉県の熊谷市で国内観測史上最高気温となる41.1度が計測され、ニュースでも「命に関わる暑さ」と報道。気象庁も「1つの災害という認識はある」と述べ、気温が上がる日中、特に昼下がりから夕方に掛けては「なるべく外に出ないように」という注意喚起がなされるほどだ。
しかし、そんな危険な炎天下の下、まともな日陰すらない広大な平地のど真ん中で、掛け値なしの全力疾走が繰り返されているのが「競馬」というスポーツである。

こう言葉として書くだけでも相当な危険を伴い、言葉を選ばなければ「異常性」さえ感じずにはいられない競馬。競走馬は暑さに弱く、中には熱中症のような症状で倒れ込んでしまう馬もいるという。
しかし、競走馬も然ることながら、それ以上に危険な状況に晒されているのが、レースで競走馬と共に全力を尽くす騎手である。

競馬では「走るのは馬」とよく言われるが、レースで騎乗することが如何に激しい運動であることかは、レース後の勝利騎手インタビューに応じる騎手たちの表情を見れば、我々競馬ファンにも明らか。すでにレースから数分が過ぎているにも関わらず、息を切らせながら汗びっしょりで応じている騎手も少なくない。
馬は1度のレースで終わりだが、騎手は1日に何度もレースに騎乗する。厳しい体重制限の下、日頃から減量を行っている騎手にとって夏場は地獄に違いない。

「福島は連日もの凄い暑さでしたね。先週の日曜に移動してきた木幡初也騎手は、土曜まで函館で乗っていたこともあって『ヤバイっすね......倒れる人が出るかも』と現地の暑さに驚きを隠せなかった様子でした。
木幡騎手はまだ若いので『ヤバイっす』で済むかもしれませんが、ベテランには相当キツイみたいです。この日も柴田善臣騎手や横山典弘騎手といった大ベテランの姿がありましたが職業柄、暑さには慣れてるんだけど『今年は異常』という声も聞かれますね。
他の騎手も『テレビで日中は極力出るなって言われてる中で、競馬って......お客さんも危ないよ』『こんな暑いのに開催しちゃダメでしょ』など、猛暑日の開催そのものに疑問を持っている人もいました」(競馬記者)

確かに、競馬のメインレースは日中で最も暑くなることが多い15時半頃と、ほぼ暑さに対する配慮はない。特に今年のような"異常気象"は完全に想定外の範疇と述べても過言ではないだろう。

「強いてあげれば、JRAでは夏場に最終レースを夕方の時間帯に行う薄暮レースが行われますが、そういった取り組みも現場やお客に配慮した暑さ対策ではなく、発端はあくまで売上目的。
夏期は日没時刻が遅くなることに着目し、開催時間を日没直前までスライドさせて、新たな客層を狙うのが目論見です。これは地方競馬で行われているナイター競走も同様です。避暑というイメージは『後から取って付けただけかも』という声もありますね」(同)

とはいえ、例え後付けであったとしても、競馬にとって「猛暑対策」は急務といえるのではないだろうか。例えば騎手がレース中にほんの数秒でも意識を失えば、途端に大事故に繋がる可能性もあるのだ。
ある調教師は「興行的に難しいとは思うけど、夏は少し開催を休むべきだと思う。特に夏の福島とか小倉とかは、暑さそのものが危ないし、騎手も来たがらない。体力、集中力を保つのが難しいし、取り返しのつかない事故が起きてからでは遅いからね」と深刻な表情。
さらに「せめて騎乗数の上限を設けた方がいいんじゃないかな。そうすればどの騎手も適度に休めるし、騎乗馬に恵まれない若手や中堅の騎手にもチャンスが生まれる。夏競馬はG1もないし、悪くない案だと思わない?」と記者に逆質問している姿もあったそうだ。

続く

以下ソース
http://biz-journal.jp/gj/2018/07/post_7336.html

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