夜の0時を回ると石が降ってくる。石の雨は休むことなく朝4時まで家を叩き続けるのだ…。

そんな怪現象がルーマニアの小村で起きている。最初はいたずらかと思っていた人々も、これが1週間以上毎晩続くことからポルターガイスト現象だと考えるようになった。

ルーマニアの首都ブカレストの南東40kmほどに位置するソハトゥは、人口3000人ほどの小さな村である。
しかしここでは7月終わり頃から夜中から家に石がぶつかり続けるようになった。石が飛んでくるのはいつも夜の0時頃から朝の4時頃までだ。
その間、石は30分以上間を開けることなく降り続けるのだ。

現地を取材するRomania TVの報道では、飛んできた石により壊されたという窓と家の一部が映し出されている(7:25あたり)。
また、報道中では石ではなく「古いレンガ」が降ってきたと言うものもおり、そのレンガにより家の煙突が破壊された人も居るとしている。
人にはあたらず家にのみ当たるというこの石だが、人に直接の怪我はなくても、住民は石の音で夜眠れないという状況が続く。石が当たる家の住民の女性は、幼い子供と共に家の外に出て一晩中泣いていたという。

ソハトゥには警察も呼ばれている。訪れた警察官2名は石が降る中どうすることもできず、石の出所も判らなかった。
村民らは司祭にも助けを求めた。司祭はその家で香を焚くなどしたものの、石の被害が終わることはなかった。

何らかの霊による超自然現象であると考える村民も居るが、これが人による仕業だと考える者も居る。
ソハトゥの村長ドゥミトゥル・グレゴリーもその一人だ。

グレゴリー村長は、その地域にはロマの村人の住む家が数軒あるだけだし、21世紀にもなってポルターガイスト現象を信じるなんて時代遅れだとしており、怪現象はきっと子供のいたずらだろうとしている。

空から雨や雪の代わりに石や魚、ゼリー、謎の鉄球など普段考えられないものが落ちてくるという話は時折話題に上る。
日本でも石がどこからともなく空から降ってくる、もしくは石は見えないが石が降ってくる音がする、という謎現象「天狗礫」の話は昔から存在する。

これが自然現象かどうかはさておき、このような現象が昔から伝えられていることは興味深いことだろう。

一方、怪現象を伝えるThe Forteanはこの事件を「ルーマニアのポルターガイスト」と呼んでいる。
石が当たる家に住む子連れの女性の夫は病気である、もしくは子供の父親は死んでいる、と語る村民もいる。
幼い子供とポルターガイスト現象の関連が指摘されることも多いが、もしかしたら原因は家に住んでいる人々にあるのかもしれない。
また、人が石を投げている、というのも考慮すべき説だろう。

子供が毎晩行うには頑張りすぎな気もするが、これが計画的、集団的な行為だとしたらどうだろうか?
この出来事を考える上で考慮に入れないといけないのは村長の言及する「ロマ」の存在だろう。

ロマ(以前はジプシーとも呼ばれていた)は歴史的には北インドからヨーロッパ各地に移動しながら生きてきた人々だ。
ヨーロッパの多くの地域で見られるが、各国の文化とは独立した独自の文化を持ち、今日に至るまで差別迫害されることも少なくない。
第二次世界大戦中にはユダヤ人と同じく多く虐殺されている。ルーマニアでは特に現在でもロマに対する差別が激しく、世界銀行もルーマニアのロマ達のほとんどは基礎教育と医療へのアクセスが欠けており、物質的貧困にあるとしている。

果たして今回のルーマニアの天狗礫は、自然現象なのか、超自然現象なのか、それとも人の心に巣食う差別の闇から生まれた現象なのか…何はともあれ一刻も早くこの怪現象が止み、ソハトゥの住民達に安らかな日々が訪れることを願いたい。

以下ソース
http://karapaia.com/archives/52263971.html

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