フェチの大御所”と言っても過言ではない睦月影郎氏が毎回、本当のフェティシズムを熱く語る本コラム。今回は、還暦過ぎのオナニー事情を考察する。
先日、美女と二人でカラオケに行って、飲んだり歌ったりしていたら急に欲情してしまった。「急いでティッシュの中に抜くので、息を嗅がせてくれる？」と言うと、彼女も嫌がらずに、すぐ色っぽい口を寄せて嗅がせてくれた。
好きな果実系の匂いで激しく高まったのに、アルコールが入りすぎていて、いくらしごいても抜けず、残念ながら不発に終わってしまった。さすがに六十歳をいくつも超えると、若い頃のようにすぐ抜けなくなっている。
それでも、抜かないと損、という感覚は未だにあるので、嗅ぐだけで気が済むということがないから困ったものである。もちろんラブホまで発展出来れば一番良いのだが、それだと普通のセックスになってしまうので、あくまでフェチオナの手助けをしてもらうにはカラオケボックスぐらいが最適なのだ。
しかし濃厚なセックスだろうと軽いフェチオナニーだろうとも、六十代にとって一回の射精のエネルギーは同じである。もう、そうした可能性がありそうなときは酒を控える、それしかないのだろう。
もちろんカラオケボックスでそうした恥ずかしい要求をして良い子と、そうでない子の見極めは難しい。願いを叶えてくれず、変態と思われたら気まずくなり、二度とカラオケなんかしてくれないだろう。とはいっても、そんな恥ずかしい要求をして、彼女に見下げ果てられるという状況にも萌えるから始末に負えない。
私も歳を経て図々しくなっているので、若い頃のように孤独なフェチオナニーをするよりも生身の相手に直に求めるようになっているのだ。すれ違いに嗅ぐだけでは満足できず、もう抜かないと気が済まないのだろう。そして無理して、結局は寿命を縮めているのだが、それでもこの道は止められないのだ。
以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/8236389/
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