戸叶和男『日本奇習紀行』

 ここ数年は、未成年の少女が、マジックミラー越しに痴態を晒し、それを男性客が鑑賞するという、いわゆる「見学店」の摘発が相次いでいるが、実はこうした“擬似性行為”とも言うべきスタイルは、意外にもかなり古い時代から存在していたのだという。

「直接見たり触ったりできないとはいえね、妙齢のご婦人方が、ついたて1つ隔てた隣で“そういうこと”をしてるんだから、そりゃあ、男たちからするとなかなかのものだよ」

 かつて西日本のとある地域に存在していたという、その“奇妙な風習”についてそう語るのは、現在も当地に住み、造り酒屋を営んでいるという、村上良蔵さん(仮名・82)。村上さんの話によると、当地ではその昔、人妻たちの痴態を“鑑賞”するという、なんとも珍妙な風習が存在していたのだという。

「このあたりじゃね、毎月15日になると、各家の奥さん連中がだ、隣近所の男たち相手に、ストリップみたいなことをやる風習があってね。先月はあそこの奥さんだったから、今月はこっちの奥さんっていう具合に、持ち回りでやるの。といっても、そんなにたくさん家があるわけじゃないから、大抵は1年ぐらいで一周しちゃうんだけどもね」

 そもそも、各家の人妻たちが、隣人男性たちに向けて“持ち回りでストリップを披露する”という時点で、当世の我々からすればにわかに信じ難いことであるが、さらに驚かされるのは、その“内容”が、思いのほか“凝っている”という点だ。

「まずね、家に行くとだよ、襖に貼るような薄紙を貼ったついたてのようなものがあってね。要はそれを隔てた向こう側で、その家の奥さんがいろいろと見せてくれるのだけども、ついたてがあるものだから、ランプや電灯なんかで照らしても、影しか見えないわけ。でもこれがまた、逆に興奮するものでね。村の男たちはみんな、毎月15日になるのを今か今かと待ちわびていたものだよ(苦笑)」

 古くは行灯、その後、各家庭に電気が通るようになってからは、電灯の明かりに照らされる形で、薄紙ひとつ隔てた向こう側にいる人妻たちの艶姿が、浮かび上がってくるのを鑑賞していたというこの風習。それこそ、インドネシアで行われている影絵芝居『ワヤン・クリ』を彷彿とさせるが、同芝居と当地の風習が大きく異なるのは、登場するのが人形ではなく実在の人妻であるという点。場合によっては、人妻のみならず、その夫までもが“助っ人”として参加する形での“ショー”になることも少なくなかったというから、驚くばかりだ。

「まあ、参加するのは若い奥さんばかりじゃないから、場合によっちゃ酷い日になることもあるけども、それもまた一興というものでさ(笑)。とにかく楽しい習慣だったことだけは、間違いないね」

 ちなみに、こうした“見学スタイル”が特徴の風習は、類似のものを含めると、多少の差異こそあれど、意外にも多く、日本各地で行われていたと言われている。現代のような“見学ビジネス”がなく、さらに言えば“夜の娯楽”が少なかった時代、こうした密かな楽しみは、思いのほか多くの日本人が経験していたのかもしれない。

以下ソース
https://tocana.jp/2018/09/post_18141_entry.html

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