中央アジアの国カザフスタン共和国。ムスリムが国民の大半を占める国だが、ここ数年で児童への性的犯罪事件が2倍に跳ね上がっているという。

 英紙「Daily Mail」(9月25日付)によると、そうしたなか、2016年にカザフスタンは小児性犯罪者の去勢を合法化。近いうちに、テュルキスタンに住む小児性犯罪者の男性が第1号として去勢される予定とのことだ。カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、小児性愛者の去勢に予算を割り当てており、今年中に2000人分の用意がすでに整っているという。

 しかし、去勢とはいえ今回行われるのは“化学的去勢”と呼ばれるものだ。体にメスを入れる物理的去勢ではない。男性ホルモンであるテストステロンのレベルを低下させる薬品を注射することで、性衝動を抑制するのである。物理的な去勢は不可逆であるが、化学的去勢は薬品の投与をやめれば、テストステロン値も元に戻る。生殖機能にも問題がない場合が多いという。

 スウェーデンの研究所では「デガレリクス」と呼ばれる薬品が開発されていることを以前トカナでお伝えしたが、今回カザフスタンで使用されるのは、シプロテロンと呼ばれるステロイド系の抗アンドロゲン剤だという。いずれにしろ、男性ホルモン(アンドロゲン)を抑制する働きがあることに違いはないようだ。

 カザフスタンだけでなく、小児性犯罪者の化学的去勢は世界的に広がっている。アメリカ、ポーランド、ロシア、オーストラリアなどといった欧米諸国に加え、韓国でも2011年から性腺刺激ホルモンの分泌を抑える「リュープロレリン」を使用し、小児性犯罪者を去勢する法律が可決されている。

 だが、化学的去勢とは言っても人道的な理由からその実施がはばかられるケースもある。実際に日本でも2013年に6歳以下の女児2人の性的虐待をした容疑で起訴された男性(当時34)に対し、検察が性衝動薬物治療を裁判所に請求したところ、大田地裁は「基本的人権に反する」「副作用に関する研究が十分でない」との理由で、憲法裁判所に違憲法律審判を請求している。

 デンマーク、フィンランド、ドイツといった性犯罪者の化学的去勢を認めている国でも、本人の同意が強調されている。

 犯罪者の人権は無視できるものではないが、それでも子どもに対する性犯罪は厳しく罰せられるべきであることに違いはないだろう。だが、最良の策は犯罪を未然に防ぐことであるのは言うまでもない。そのためには今後のさらなる研究が必要不可欠だろう。

以下ソース
https://tocana.jp/2018/09/post_18254_entry.html

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