恋歌について教えてくれたのは、ボイストレーナーの本山nackeyナオトさん。まずは、20代女性が30代男性に向ける歌ということで、西野カナの『パッ』。
「西野カナさんの曲はどの楽曲も、同世代女子のキモチを見事に表現しています。ノリのいいメロディの楽曲なので、バラード系が苦手な女子にはピッタリです。歌う時のポイントは元気に明るく、とにかくかわいらしく歌いましょう。リズムが少々早いので、裏拍を意識して歌います。キーが高いようでしたら無理をせず、自分にあったキーで歌うと、比較的難しいメロディではないので、上手に歌えます」
裏拍とは、リズム感の向上に必須とされる音楽用語。ダンスをする人が「ワン エン、ツー エン、スリー エン……」というカウントの取り方をするが、この「ワン、ツー、スリー」の部分を表拍、「エン」の部分を裏拍という呼び方をする。
続いて、30代女性が40代男性に向ける歌としてオススメなのが阿部真央の『貴方の恋人になりたいのです』 。
「女子も大好きなこの楽曲。LINEの返信が来なくてせつなくて……という想いは、誰もが経験・共感します。メロディの拍が独特なので、阿部真央さんがどこでブレスしているかしっかり研究しましょう。声の使い方は、ファルセット（裏声）と表声を上手く使い分けることがポイントです。サビでは少々強い歌い方を心がけ、あまりビブラート（声の揺れ）を多用しない方がこの曲は栄えます」
少々勇気がいるタイトルだが、男性にはこれくらいストレートな方が伝わりやすいのかも？
続いて、30代男性が20代女性に向ける歌を教えてもらった。
「GReeeeNの『愛唄』。男性の恋心をストレートに奏でるメロディは誰もがジンときます。ベタなバラードよりテンポのいいこの曲は、20代女性に捧げるのにピッタリの１曲です。言葉の文字数が多いので、裏拍を意識して歌いましょう。メロディがつかみにくい場合、語るように歌ってもこの楽曲は大丈夫。サビ部分では抑揚を意識して歌いましょう」
そして、40代男性が30代女性に向ける歌は平井堅『瞳をとじて』。
「しっとりとしたメロディに、大人の男性の切ない想いをのせた定番のラブソングです。強く歌う箇所とファルセットをつかいわけて歌います。リズムは4分の4拍子なので、しっかり裏拍を意識して歌いましょう。走るより、もたり気味で歌うと上手くリズムがとれます」（本山さん）
「走る」とは、リズムがどんどん早くなることで、「もたる」は遅くなること。スローテンポに想いを乗せよう。
ラストは、世代を問わず愛される名曲。迷ったときはコレを選んでみて。
「絢香の『三日月』は、せつない想い、遠距離恋愛を歌ったご存じ定番のモテ歌ラブソング。テンポがゆっくりしているので、ファルセットが上手く使える女性でしたら、歌いやすい曲です。ポイントは、声量を出すところとファルセットを上手く使い分ける事です。男性曲なら、尾崎豊の『I LOVE YOU』。独特な世界観をもちながらも、誰もが心を震わせる歌詞になっています。上手く歌いこなすには難易度が高い曲ですが、テンポ自体はゆっくりなので、しっかりとブレスをしましょう。強い声で歌わずにファルセットを上手く使い、抑揚を意識して歌って下さい。ビブラートは抑えた方がいい仕上がりになります」
続く
以下ソース
https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/b9c9b8e90640e92e66e0180d9e1a0fb9/
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