ヴェローナにあるアントニオ・プロヴォロ学院(Antonio Provolo Institute)は、1830年に創立された聴覚障害者の子どものための教育機関である。聖職者らによる児童虐待があったと訴えているのは、かつてこの学院で育った子どもたちである。
告発者のひとり、ジュゼッペもこの学院で性的な虐待を受けたと訴える一人だ。ニュースメディア「Daily Beast」(9月28日付)によると、ヴェローナの貧しい家庭に生まれた彼は、地元教会のアドバイスによってこの学院に預けられ、手話などのコミュニケーション術を学ぶこととなったのだという。だが、学院では神父らによる卑劣な性的虐待が待ち受けていた。
11歳の頃、ジュゼッペは教師役の修道士から「特別な秘密のサイン」を教わったという。それはマスターベーション、フェラチオ、ペニス、肛門といった卑猥な単語を示す手話で、「最初はそんなサインを教わる理由がよく分かりませんでした」とジュゼッペは語る。そんなある日のこと、一人でいるジュゼッペのところに一人の司祭がやってきた。司祭は「フェラチオ」のサインを作ると、勃起したペニスをジュゼッペの口にねじ込んだのである。ジュゼッペはそのときようやく“秘密のサイン”の意味を悟ったという。
神父や修道士らは少年たちに“サイン”を見せると、人気のない懲罰のための部屋や休憩室に連れ込んでは性的虐待を繰り返したという。聴覚障害者のための施設とあって、聖職者や勤務する人々以外は皆耳が聞こえないため、被害者が悲鳴を上げても誰にも届かなかった。
「もちろん、私たちは泣いて叫びました。時々、夜に司祭が寮にやって来ました。涙を流す友達の顔を見れば、何が起こったかはわかります。聞く必要なんてありませんでした」(ジュゼッペ)
ジュゼッペは被害を訴える手紙を出そうとしたが、神父らに覗き見られて握りつぶされてしまったという。その後、ジュゼッペが18歳で学院を出るまでの7年間にわたって虐待は続いた。彼は外でこの事態を訴えようとしたが、学院で教えられた“秘密のサイン”は当然外では通じず、理解もしてもらえなかった。「信じてもらえるまでには長い時間がかかりました」とジュゼッペは語る。実際、この疑惑は1980年代から報じられていたというが、組織的な隠蔽やもみ消しも行われ、加害者たちの処罰は行われなかった。
現在、ジュゼッペを含む67人は学院での性的虐待を裁判所に訴え、20人以上の聖職者を告発している。ヴェローナ当局によれば今年後半にも裁判が行われるとのことだ。
なお、告発された聖職者の一人ニコラ・コラディ神父(83歳)は、2016年に南米アルゼンチンで20年以上にわたり22人の聴覚障害者を虐待した罪で逮捕されている。コラディ神父を含む加害者の一部は、ヴェローナでの疑惑が囁かれた頃にアルゼンチンの施設へと異動しており、新たな地でも卑劣な犯行を繰り返していたのだ。以前トカナでもお伝えした通り(詳しくはこちらの記事)、南米チリの教会でも大規模な児童虐待が明らかとなっている。コラディ神父の一件も、カトリック教会をめぐるスキャンダルの氷山の一角なのである。
事件の起きた学院の設立者アントニオ・プロヴィオ神父は、障害を抱えた人々のために生涯尽くした偉大な人物とされ、現在はその功績を認められて「尊者」として讃えられている。偉大なる先人の思いを踏みにじり、耳の聞こえない子どもたちに狡猾な虐待を行った卑劣な聖職者たちの罪は重い。バチカンが彼らにどのような判断を下すのか、欧米では大きな注目が集まっている。
以下ソース
https://tocana.jp/2018/10/post_18321_entry.html
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