2020年、中国の夜は街頭ではなく、人工の月に照らされるようになるかもしれない。今月10日、空から地上を照らす人工衛星の打ち上げ計画が発表され、英「Guardian」ほか欧米メディアも注目するニュースとなっている。

 今月16日付の「人民日報」によると、2020年に「人工の月」を打ち上げる予定なのは中国南西部の成都市だ。この人工衛星は「月を補完する目的」で設計されており、太陽の光を反射して直径10?80キロメートルの範囲を誤差数十メートル程度で照らすことができるという。その明るさは本物の月のおよそ8倍とされ、夜の町を夕暮れ時くらいの明るさに照らすことができるという。

 この壮大な計画は、今月成都市で行われた展覧会で成都航太科工微電子系統研究院有限公司の武春風会長から発表された。計画によれば、人工の月はおよそ50平方キロメートルを照らすことができ、街灯も必要なくなってエネルギー消費の節約にもなるという。試験はすでに数年前から始まっており、技術的にも成熟段階にあるとのことだ。

 衛星で地上を照らそうという試みはこれが最初ではない。1990年代初頭のロシアでも衛星を打ち上げ、太陽光を反射させて地上に届けようという実験が行われた。1992年に打ち上げられた衛星Znamya-2は5キロメートル幅くらいの広さで短時間だが地上を照らすことに成功した。だが、残念なことに当時、地上は曇りで、この光を観測できたのはわずかだったという。続いてZnamya-2.5が作られたが、打ち上げに失敗して燃え尽きてしまった。以来、計画はストップしている。

 また、鏡で街を照らすというアイデアもノルウェーで実現している。狭い谷間にあるリューカンでは、9?3月の間、周囲の山々に遮られて太陽の光が届かない。だが2013年、山の上にコンピュータ制御の3つの大きな鏡が設置され、街を明るく照らすようになった。

 今回の人工の月計画が成功すれば、街灯の消費エネルギー減ももちろんのことながら、地理的な要因で日照が足りない場所に光を届けることが可能になるだろう。ただ、人工の月が生物のリズムを害する恐れや、天体観測への悪影響を懸念する声も上がっている。

 衛星から太陽光を届けるという新たな手段で、人類は夜の闇を消し去ることができるのであろうか? 計画の進展に多くの注目が集まっている。

以下ソース
https://tocana.jp/2018/10/post_18476_entry.html

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