被害者は、
「強い口調で言われて契約書を書いた」
と供述していますが、彼は、
「はじめはAVに出演するのを渋っていましたが、ちゃんと説得したら応じてくれました。合意して納得してくれていると思っていました」
と、被害者の証言とは少しニュアンスの異なる供述をしています。
「AVに出ればモデルになれる」
というようなことを言って説得していたようです。そのことについて被害者は、
「私のモデルになりたいという夢を利用されたのが許せない」
と話しています。
面接の日から約2ヶ月後、被害者が出演する作品の撮影が行われ、早坂らが所属するプロダクションにAV制作から648,000円が支払われました。このうちの138,000円は出演料として被害者に支払われました。
その後、被害者が、
「AVへの出演を強要された」
と声を挙げたことがきっかけでこの一件は事件となり、彼女をAV制作会社に紹介した早坂ら数名が職業安定法違反の容疑で逮捕されました。制作会社の持っている彼女の出演作の画像データは全て削除されました。
被告人質問でのやり取りを聞くかぎりでは、自分のしたことの一体何が罪なのか彼はきちんとわかっていないのではないか、という気がしました。
ーーあなたの起訴された罪は職業安定法違反です。AVの存在は合法、制作も合法、でも制作会社へ女性を斡旋することは違法です。何でだと思いますか?
「有害職業にあたるので、法に反しているからダメなんだと思います」
ーー制作者も出演者も合法なのに、紹介した人間だけダメな理由はわかりますか?
「モラル的な部分でダメだと思います」
ーー反省ってしてますか?
「出演してから『実はイヤだった』と言われたので...もっと被害女性の話をしっかり聞いてから紹介すればよかったと反省してます」
ーー女性の話を聞いてなかったからダメだったと思ってるんですか?
「合意して納得してくれていると理解していました。無理に強要したわけではないので...この時は合意があれば罪にならないと思ってました」
ーーこの事件であなたが何を女性にしたかわかってますか?
「AVに出演させてしまいました」
ーー女性は気乗りしてたんですか? 出たくないのに出るように無理に仕向けたんじゃないですか?
「それはありません」
ーー女性が出演後に声を挙げたのは何でだと思いますか?
「正直、心当たりはありません。でも声を挙げたので、イヤで出たんだな、とわかりました」
昨今、AV出演強要が社会問題になっています。被害女性は事件後、
「人に会うのが怖くなった」
という理由で通っていた専門学校を辞めてしまいました。
公判では彼とどのような関係性を築いていたのかについては触れられませんでしたが
「頼れる存在だと思っていたのに裏切られた。」
と供述しているので、AVに出演を依頼される前にそれなりの人間関係を作っていたようです。
もし女性の意に反して無理にAVに出演させたのであれば、それは女性の尊厳を踏みにじる行為です。絶対に許されることではありません。
公判には出廷しませんでしたが、彼の内妻に当たる女性は、
「夫は大きな過ちを犯してしまいました。一度は別れることも考えましたが、私と子供には大切な存在です。これからも支え合って生きていきます。今後、二人で償っていきたいです」
という内容の書面を書いています。
彼は今後、スカウトの仕事を辞めて別の仕事に就くそうです。
AVを制作してる人間は合法、AVに出演してる人間も合法、しかし相手の合意を得ていても人をAVの制作会社に紹介したら違法になります。彼への求刑は懲役1年6ヶ月でした。
(取材・文◎鈴木孔明)
以下ソース
http://tablo.jp/case/society/news003990.html
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