トカナでも報じたが、先日、ゲノム編集技術によって遺伝子を改変した双子の赤ちゃんが生まれたというニュースが世界を駆け巡った。一躍世界中の注目の的となった中国人科学者・賀建奎(He Jiankui)氏であるが、日本でも大きく報じられた国際会議の舞台に立ったのち、現在は行方不明になっているという。米「ニューズウィーク」をはじめ、多数メディアが報じている。
11月26日、賀氏は中国で世界初となるゲノム編集ベビーが生まれたと発表、その2日後には香港で行われたヒトゲノム編集国際サミットに出席、壇上で自らの研究成果について発表した。その様子は日本でも大きく報じられて話題となったが、実はこの直後から賀氏の行方が分からなくなっているという。
賀氏は香港での講演の後、所属する中国・南方科技大学の学長による事情聴取を受けて、深?市の自宅に軟禁されているとの一部報道もあった。しかし、今月3日付の「South China Morning Post」の記事によれば、大学の広報はこの報道を否定している。広報によると賀氏は今年2月から休暇中だったといい、大学も研究内容について調査中とのことであるが、現時点ではその詳細について明らかにすることを拒否し、いずれ公式チャンネルを通して発表するとしている。
ゲノム編集技術はまだ発展途上であり、賀氏が行ったヒトへの応用は、世界中の科学者から大きな批判を浴びている。中国政府も事の重大性を鑑み、「事実ならば処分する」との方針を明らかとしており、賀氏の研究をストップさせている。
賀氏がYouTubeにアップした動画での説明や香港での講演によると、賀氏はCRISPR-Cas9というゲノム編集技術を用いて受精卵を改変、CCR5という遺伝子を削除することでHIVに感染しにくい性質を与えたという。そして今年、双子の女の子ルル(露露)とナナ(娜娜)が誕生した。
https://youtu.be/th0vnOmFltc
賀氏による動画。「YouTube」より引用
実験には7組の中国人カップルが参加しているという。いずれも男性がHIV陽性、女性が陰性のカップルであり、現在2例目が妊娠中とのことだ。受精卵のゲノム編集の成功率は7割ほどで、子宮に戻せる段階のものが31個あったという。残り5組のカップルの子宮にも受精卵を戻す予定があったようだが、現在研究は中断されている。
中国ではHIV感染が大きな社会問題化しており、賀氏は子どものHIV感染を防ぎたいという思いからこのような研究を行ったと主張している。だが、中国でもヒト受精卵への操作は規制されており、賀氏は無許可のまま研究を続けたとみられている。
ヒトの受精卵に対するゲノム編集は明らかに時期尚早であり、賀氏の講演を聞いた科学者らからも批判や反論が続出している。現時点では査読された論文も発表されておらず、功名心による虚偽の報告ではないのかと疑いの目を向ける科学者も多い。とはいえ、ここまで世界を騒がせた以上、いずれにしろ賀氏は大きな責任を背負うこととなる。
果たして賀氏はどこへ消えたのか? 賀氏は自らの研究を説明する義務を、1日も早く全うすべきであろう。
以下ソース
https://tocana.jp/2018/12/post_18985_entry.html
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