【女性】おばあさんになっても生きているのは「生物学的に無駄」は間違い! 進化論における『おばあさん仮説』って何だ?[01/09] [無断転載禁止]©bbspink.com
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「これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって……。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。」
これは『週刊女性』2001年11月6日号に掲載された「独占激白“石原慎太郎都知事吠える!”」からの引用である(ちなみに松井孝典は「私はこういう言い方はどこでもしたことはない」〈『月刊自然と人間』2003年2月号〉と述べている)。
実は、この石原慎太郎の発言とはちょうど真逆の仮説がある。それは人類の進化に関する仮説で、「おばあさん仮説」と呼ばれている。
チンパンジーの寿命は50年ぐらいだが、死ぬまで子供を産み続けることができる。これならチンパンジーのメスは、1頭でずいぶんたくさんの子供を産めそうだ。しかし、実際にはそうはいかない。
チンパンジーの出産間隔は5?7年と長い。だからチンパンジーには年子はもちろん、2?3歳離れた兄弟もいない。これは育児を、母親が1人でするからだ。母親が死んだときには、祖母など血縁関係のある個体が子育てをしたという報告があるが、それは例外だろう。
チンパンジーの授乳期間は4?5年で、子供が乳離れをするまで母親が世話をする。その間、子供が母親から1メートル以上離れることは少ないらしい。これでは、母親が1人で面倒をみることができるのは、子供1人が限界だ。だから、その間は次の子供は作らない。このように出産間隔が長いのはチンパンジーだけではなく、オランウータンなど他の大型類人猿にもみられる傾向である。
ところが、ヒトは毎年だって子供を産める。ヒトの授乳期間は2?3年と短いうえに、授乳している間も子供を産めるからだ。だが、これでは母親が1人で子供の世話をすることは、とうてい無理だ。
そこで血縁者が、とくに子育ての経験のある母親の母親が、育児に参加するようになった。そのために、ヒトのメスは閉経して子供を産めなくなったあとも、健康で長く生き続けるように進化した。つまり、おばあさんになることが進化した。これが「おばあさん仮説」である。
おばあさん仮説は、いかにもありそうな話である。しかし、これまでははっきりとした証拠がなかったので、おばあさん仮説が正しいかどうかはわからなかった。しかし、近年になって、おばあさん仮説に有利な証拠が出始めている。そのなかでも興味深いのは、おばあさんが進化した時代を推定した研究だ。
化石でおばあさん仮説を検証するときに問題となるのは、その化石が何歳で死んだものかが、たいていわからないことである。
成長している途中で死んだ化石なら、何歳で死んだのかが、わかることもある。骨や歯の成長の仕方から、年齢が推定できるからだ。しかし成長期を過ぎると、骨や歯にはっきりとした変化はみられなくなる。老化による変化はあるけれど、それは個体差が大きいので、年齢の推定に使うのは難しい。
続く
以下ソース
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59146
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具体的には、まず第三臼歯(いわゆる親知らず)が生えた化石を、成体と判断した。さらに歯の摩耗の程度から、第三臼歯が生えた年齢の2倍の年齢を推定した。そして、第三臼歯は生えているが、2倍の年齢に達していないものを「若年」、2倍の年齢に達したものを「年配」としたのである。
仮に第三臼歯が18歳で生えてきたとすると、その2倍の年齢は36歳になる。若年は18歳以上なので、子供がいてもおかしくない。そうであれば、年配は36歳以上になるので、祖父母になっている可能性がある。そこで、大雑把な話だが、若年の化石と年配の化石の数を比べれば、おばあさんが進化した時代が推定できることになる。年配の化石が増えた時代が、おばあさんが進化した時代というわけだ。
カスパーリとイは、人類の化石を4つの時代に分けて、それぞれについて年配と若年の化石数の比(年配÷若年)を計算した。その結果は、以下のようなものだった。
https://gendai.ismedia.jp/mwimgs/b/e/640m/img_be82b08e3339cfa4f5fddcf360b9b71936738.jpg
この結果を見ると、約400万年前から20万年前にかけて、年配の比率が少しずつ増えている。とはいえ、若年の個体に比べれば、年配の個体はずっと少ない。ところが、約3万年前のヒトになると、年配者の割合が一気に増えて、若年の個体の2倍を超えてしまう。そこで、この時代には、おばあさんが進化していた可能性があると解釈される。
この結果には偏りがあるという反論もあるが、数値はかなり明確だ。古い化石人類に比べて、約3万年前のヒトが長寿であった可能性は高いだろう。もちろん、この結果だけから、おばあさん仮説が支持されたとはいえない。ただ人類が長寿になっただけで、おばあさんだけでなく、おじいさんも同じように増えたかもしれない。また、たとえおばあさんが増えたとしても、子育てとは関係のない理由のせいかもしれない。
しかし、これが、おばあさん仮説に有利な結果であることは間違いない。この他にも、コンピューターによるシミュレーションの結果などが、おばあさん仮説を支持している。
おばあさん仮説におけるおばあさんの役割には、いくつかのバージョンがある。単に「子育てを手伝う」という役割から、「世代を超えて情報を伝達することにより、情報を共有したり維持したりして、芸術などの文化を生み出す」という役割までさまざまである。
カスパーリとイの結果によれば、おばあさんの進化は3万年前かそれより少し前と考えられる。この時期は、芸術などの文化が花開いた時期とだいたい一致する。もしかしたら、おばあさんの存在が、芸術を生み出す原動力だったのかもしれない。
もっとも、おばあさんが進化した時代については、いくつかの意見がある。カスパーリとイの研究では数万年前とかなり新しいが、100万年以上前という意見もある。おばあさん仮説はまだまだ確実ではないが、発展中の魅力的な仮説であることは確かだろう。
以上の研究を行ったイ・サンヒの著書が、日本語に翻訳され、2018年12月に発売された。『人類との遭遇 はじめて知るヒト誕生のドラマ』(イ・サンヒ、ユン・シンヨン著、松井信彦訳、早川書房)である。彼女はカリフォルニア大学で人類学を研究しているが、韓国出身の科学者である。彼女はこの本のなかで、人類の進化に関するさまざまなトピックを取り上げて、わかりやすく解説している。
この本の面白いところは、いくつかのトピックにおいて(全部ではない)、イ・サンヒが必ずしも一番有力な学説を支持していないことだ。しばしば二番目ぐらいに有力な学説を支持しているのである。
内容がいいかげんな怪しい本で、定説と違う主張をする本はたくさんある。でも、内容がきちんとしている科学的な本で、定説と違う意見を紹介してくれる本は貴重である。科学には、絶対に正しい説というものは、ないのだから。
イ・サンヒの主張に突飛なところはない。近い将来、これらのトピックのなかで、定説が覆るものがでてくるかもしれない。そんなワクワクする期待も持たせてくれる本だ。
続く たとえば、ホモ・エレクトゥスという化石人類は、アフリカで誕生したというのが定説である。しかし、イ・サンヒは、ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生した可能性について論じている。だが、これは、決していいかげんなデタラメではない。実は、ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したと考えると、少し妙なことがあるのだ。
1つは年代だ。ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したのなら、アフリカの外のホモ・エレクトゥスより、アフリカのホモ・エレクトゥスの方が古くからいたはずだ。ところが、アフリカの外であるジャワやドマニシにいたホモ・エレクトゥス(あるいはその近縁種)の年代が、アフリカのホモ・エレクトゥスと同じくらい古いのだ。
もう1つは化石の形だ。ある祖先から子孫が進化した場合、子孫の形質(つまり特徴)は祖先の形質から変化していることが多い。この場合、祖先の形質を原始的な形質といい、子孫の形質を派生的な形質という。ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したのなら、アフリカのホモ・エレクトゥスは原始的な形質を持っているはずだ。しかし実際には逆で、アフリカのホモ・エレクトゥスは派生的な形質を持っている。たとえば、身長は高いし、脳も大きいのだ。
とはいえ、ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生したことを示す、説得力のある証拠は、今のところない。したがって、ホモ・エレクトゥスはアフリカで誕生したことが定説となっている。イ・サンヒも、そのあたりの事情には丁寧に言及している。「(ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生したという説は)あくまで仮説であって、実証済みではないことをお忘れなく。」と言い添えている態度には好感がもてる。
新しい証拠や方法によって研究が進み、科学における学説はつねに変化していく。そんな変化の中にいる科学者の言葉は、対立する意見についてしばしば鋭くなりがちだ。しかし、イ・サンヒの言葉は、いつも穏やかで柔らかい。誰かの発言とはだいぶ違うようだ。
終わり 男は80、90歳でも生殖能力があるけれど
これは微妙に違う
能力無事な人は生き残りやすい
そして能力長く保てる男としてモテる
現代だと財政的な面で稼ぐことがしにくいのでもてないようになってる これには激しく同意。
醜いババァが視界に入るだけでもの凄い嫌悪感がする。
だから姥捨山とかあったんだろうな。 スーパーの駐車場でヨボヨボのババアがカートを押しているのに
軽自動車を運転して帰るのに恐怖を覚える。 老人を蔑ろにする社会になると
若者が「ああ、どうせあんな扱いを受ける未来が待ってるんだ」と失望して殺伐とした社会になる
だからやはり老人を大切にする社会であることは大切
ただし老人側も最低限のマナーは守ってよね・・ >>11
なんでネットで正論て言葉を使う奴は馬鹿ばかりなんだろう・・・ いろんな年代の女性がいることで社会は安定する
それは社会競争からくる弊害とは別の立場から発言してくれるから
つまり、一歩はなれた高いところからの視点は遠くまで見てくれるから
それが高齢者の女性 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています