男女の色恋というのは実に不思議なもので、それこそ“つり橋効果”ではないが、場合によっては生命の危機にもなりかねないスリリングな行為でさえも、それを共通体験として共に持つことで、さらにその情愛を盛り上がるといった作用が働くようだ。
「このあたりじゃ昔は浮気だの不倫だのといったことがとても厳しく罰せられたものでね。それこそ、そんなことが明るみに出たら、村中総出で袋叩きにしてたぐらいなんだよ」
かつて東北地方のとある地域に存在していた“性に厳しい地域”の状況について、そう語りはじめたのは、現在も当地で細々と林業を続けている相良正一さん(仮名・89)。相良さんの話によると、性に対する厳しさゆえに、不貞行為に対して“私刑”という形で、村人たちが厳罰を下していたという当地においては、そうした行為にのめり込む男女たちの多くは、命懸けの逢引を行っていたのだという。
「なにせこういう村だからね、そういうことをやろうってなると、できる場所っていうのがどうしても限られてくる。実はね、このあたりの山ってのは、今でもそうなんだけども、熊が出るんだよ。だから昼間だってそうだけれども、私らのように山の仕事をしている人間ぐらいしか、そういう場所には踏み込まないわけ。なにせ熊相手にやりあったところで、殺されるのはこっちだからね。けど、そういうところでね、逢引きするわけよ、そういう連中っていうのは。ホント、トチ狂ってるよな(苦笑)」
周囲を深い森に囲まれた当地においては、集落から離れた山へと分け入ることは、熊をはじめとする野生動物たちとの遭遇を想定せねばならず、熊をはじめ、出くわす動物次第では、すぐさま命を落としかねないリスクを伴うのだという。しかしそうした状況ゆえに、不貞行為を働く男女にとっては、文字通り、“人目を憚らずに肉欲に耽ることができる場所”であるとも言える。そのため、家人が寝静まった真夜中に、こっそりと家を抜け出して山へと分け入る男女も少なくなかったというが、無論、その“禁断の関係”は、まさに死と隣り合わせのものであった。
「まあ、そういうことをやるために入ったかどうかはわからないけれども、熊に食い殺されたんだろうなっていう痕っていうのかな。見るも無残な状態でね、人の形もしてないようなものがさ、山の中に転がってるってのを見たことは何度もあるね。いかんせん、冬眠前の熊なんかは、餌もあまりないもんだから、人だろうと何だろうと平気で平らげるもんでさ。私らみたいにこのへんの山で仕事をしてる人間っていうのは、そういうのを見つけたら片付けるっていう役割もあったものだから、私なんかも見つけるとね、誰にも言わずに毎回そうしてたけどさ。ホント、馬鹿げた連中だよ」
なんでも、相良さんの話によれば、こうした“無残な形”で発見された男女は、林業に従事している相良さんらの手によって秘密裏に山深い場所へと葬られ、村では“神隠しにあった”という体にしていたのだという。とはいえ、こうした習慣を逆手にとる形で、自分たちが山中で死んだように見せかけ、駆け落ちをする男女もいたというから実に驚く話だが、いずれにしかり、命懸けでこうした不貞行為を働く男女というのは、現代の我々からすると、なんとも驚くべき情熱を持った人物であったと言えそうだ。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/01/post_19162_entry.html
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