「通常は3000本でヒットと言われますが、売り上げ『1万本』を超えた作品はその噂が口伝てで関係者に広まり、注目を集めてきました」
黎明期に様々な伝説を築いた村西とおる監督が言う。
「私が1986年に黒木香の『SMぽいの好き』を発売した当時、全国には約1万店のレンタルビデオ店があった。AVはレンタル主流の時代でしたから、そのほぼ全てのお店に出回ったことで、『1万本が大ヒット』になったのではないか。しかも私の会社には個人の購入希望者から8万本分の現金書留まで届いた。巨乳の元祖・松坂季実子はデビュー作『でっか〜いの、めっけ!』が1万本以上売れたのはもちろん、2作目以降が発売されても売れ続けましたね」
バブル期に入ってヒット作はさらに増加する。AVライターの尾谷幸憲氏が解説する。
「アイドルAVの先駆けが1988年の葉山レイコ『処女宮 うぶ毛のヴィーナス』。1990年代に入ると、星野ひかるの『処女宮 第2章』が3万本を売り上げたという話も。また1992年にデビューし、深夜番組でも活躍していた飯島愛の出演作は『すべて1万本を超えていた』と噂され、AV女優のタレント化を加速させた」
そんななか、レンタルだけでなく販売も行なう「セルビデオ」という新しい流通形態が現われる。AVライターの中村淳彦氏は言う。
「レンタルメーカーは審査団体の規制下で発売していたため、ヘア部分も完全モザイクでした。しかしセルメーカーは、ヘアの露出はもちろんモザイクも“薄消し”だった。そこで小室友里の『ルームサービス』が大ヒット。その後、トップ女優・蒼井そらが業界の異端児扱いだったセルメーカーに電撃移籍し、現在のようにセルメーカー主流となる革命を起こしました」
そして、AVは激動の時代に突入する。2005年に元タレントの麻美ゆま、2006年には元グラドルの範田紗々がAVタイトルに初めて「芸能人」と銘打たれたデビュー作で大ヒット。空前の芸能人AVブームが巻き起こる。
「元着エロアイドルの青木りんや元ギリギリガールズの荒井美恵子のデビュー作もそれぞれ大ヒット。そして2011年の小向美奈子のデビュー作は歴代最高の20万本超えと噂されました。“芸能人専門メーカー”として誕生したMUTEKIからは2016年に高橋しょう子がデビューし、20万本のメガヒットを記録したことは記憶に新しいですね」
各社がこぞって芸能人のキャスティングを競うなか、特に衝撃度が高かったのが「国民的アイドルグループ」メンバーのAV転身だ。
「グループアイドル全盛の近年は、やまぐちりこや三上悠亜といった元メンバーと銘打った作品の売れ行きが顕著ですね」(尾谷氏)
一方で肩書きなしの“素人モノ”にもヒット作は存在する。大手メーカー・プレステージの広報担当者が語る。
「弊社には様々な素人モノ作品がありますが、突如爆発的にヒットし、社内が騒然とすることがあります。出演者についての噂がメディアに書かれることもその一因のようです」
また、予想外の作品がヒットすることも。AVライターの藤木TDC氏が解説する。
「実年齢56歳のおばさんが主演で売り上げは絶望的と思われた『ババァ〜! こんな私でもAV出れますか?』が700本、元・歌劇団という触れ込みでデビューした48歳の熟女母AV『おふくろさんよ!』は4000本超え。これらが、美熟女AVの先駆けである川奈まり子主演『義母〜まり子34歳〜』や、白石さゆり(現在の北条麻妃)をはじめとした美熟女ブームを生む起爆剤となった」
今後はどんな作品がヒットするのか。前出・尾谷氏はこう予想する。
「2018年にデビューした本庄鈴は『予約本数1万本に達したらAVデビュー』という斬新な提案で誕生しました。今後は容姿だけでなく、新たなアプローチでユーザーに“ストーリー性”を訴えかける女優に注目ですね」
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20190122_851134.html
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