医療に関する知識や技術が進化・発展した現代では、いわゆる不妊状態にある夫婦にも、少なからず光明が見え始めているものの、そうした知識や技術がなかった時代には、不妊状態になることを避ける目的で、多くの人々が古くから伝わる迷信を妄信し、なんとも摩訶不思議な行為に明け暮れていたようだ。
「なにせね、子供ができないっていうのはこういう小さな村では深刻な問題でね。だからそれを避ける目的で、ああいう風習が始まったんだっていうふうに聞いているよ」
かつて東北地方のとある寒村で行われていたという、“不妊対策”のための奇習についてそう語りはじめたのは、現在も当地で暮らし、キャベツ農家を営んでいる山村良一さん（仮名・76）。山村さんの話によると、彼がまだ若かった50年ほど前まで、なんとも奇妙な奇習が行われていたのだという。
「まあ、簡単に言うとね、男のね、シモの毛が生えてくるっていう頃になるとさ、ナニを鍛えることを教えられて、それをずっと続けることになるっていう。まあ、簡単に言えばね、氷水の中にナニを浸けたりとか、互いに向かい合わせで力いっぱい握り合ったりとか、ナニのさきっちょに紐をくくりつけて、お互いに引っ張りあったりとかね。そういうことをね、大人になるまで続けてさ、ナニをとことん鍛えることで、子宝に恵まれる、と。そういう話だわね」
たしかに、男性機能の向上のために、冷たい水に浸けるなどといった行為は、昭和に入ってからも都市伝説的に流布され続けた手法ではあるが、綱引きよろしく、男性器同士を引っ張るといった行為については、多くの人々が聞いたことすらないものであろう。無論、その医学的根拠については、まったくもって不明だ。
「いやいや、そりゃあね、別にそういうことをしなくったって、子宝に恵まれればそれで良いわけ。けどもね、逆にそういうことをやらずに、子宝に恵まれないとなると大問題でさ。だからみんな後ろ指をさされたくないばかりに、そういうことをやっていたっていうわけ」
無論、山村さんが語っているそうした行為の大半は、現代の我々からすると、逆に男性機能を低下させかねない危険な行為。医学的な知識や技術が未発達だった時代はともなく、現代の我々からすれば、絶対に真似すべきものではないことだけは事実と言えそうだ。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/03/post_19543_entry.html
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