東南アジアの豊かな小国ブルネイで、時代に逆行する法律が3日から施行された。シャリアというイスラム法に基づいた刑法により、窃盗罪は手足の切断、女同士の性行為は公開ムチ打ち100回、男同士の性行為や不倫はなんと死刑で、他にも中絶が禁錮15年、婚外妊娠は禁錮2年以下など。この法律はブルネイを訪れる外国人にも適用される。

 欧米の人権団体やLGBTは一斉に反発。米俳優ジョージ・クルーニーや、英国のゲイ大御所歌手エルトン・ジョンらは、ブルネイ系列のホテルに泊まらないようボイコットを呼び掛けた。

 シャリアをゴリ押ししたのはハサナル・ボルキア国王(72)。在位50年を超え、首相、国防相、財政相も兼任する実質上の独裁者だ。さらに世界トップレベルの大富豪でもある。国内で産出される石油や天然ガスを背景に保有資産は200億ドル(約2兆2000億円)超とみられ、趣味で集めた高級車は5000台以上、自らの誕生日に合わせて、つくった巨大遊園地は観光客に開放している。

 同国の天然資源は国際相場に左右され、価格は安定せず、近い将来、枯渇も予想される。そのため国王は保守化、イスラム回帰に走ったとの見方もあるが、国内で反発の動きは起きてない。その背景を隣国マレーシア駐在記者が解説。

「天然資源は国民に分配し、ブルネイでは医療費や教育費がタダ。東南アジアではシンガポールに次ぐ豊かな国だ。一昨年のデータだが、IMF(国際通貨基金)が調べた1人当たりの購買力平価は、世界第5位で7万8000ドル(約865万円)。日本は4万2000ドル(約466万円)で30位だったから、日本人よりはるかにいい暮らしをしている」

 イスラム教国で飲酒も売買春もNGだが、ハメを外したいなら「隣国へ行けばいい」のだという。

「ブルネイは人口43万人で、三重県ほどの面積。首都バンダルスリブガワンから西に30分ほど車で走ればもうマレーシアだ。国境を越えたマレーシア側の街クアラ・ルラーに入ると飲み屋だらけ。すべてブルネイ人相手の店だ」。同じイスラム教国だがマレーシアには中華系も多く、飲酒はタブーではない。コンビニなどでも普通に酒が買える。

“夜遊び天国”タイも近い。「首都バンコクまでロイヤル・ブルネイ航空などの直行便があり、ポンと飛べる。多くのブルネイ人がタイで自由を謳歌していると思われる」と同記者。

 ただ、バンコク通のゲイいわく「年に何度か大規模なゲイパーティーがあり、その都度アジア中のゲイが数千人規模で集まるが、ブルネイ人のグループなんて見たことも聞いたこともない。地元コミュニティーも小さいだろうし、タイに来たとしても単体か少人数でほんとコッソリ遊んでいるのでは」とのことだ。

(室橋裕和)

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/1349868/

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