霊長類のオスは、生殖において厳しい戦いを強いられている。メスを惹きつけるための戦略にはいくつか種類があって、体格の良さや鋭い牙など戦いにおいて有利な特徴を備える、立派なタテガミやあごひげにカラフルな皮膚などのメスが好む派手な装飾を発達させる、睾丸を大きくして一度の性交で大量の精子を出して受精する可能性を高めるといったものがある。これら全ての戦略を同時に使えるならばいいのだが、そのために費やせるエネルギーには限りがある。
実際に、霊長類のオスたちは生殖のためにどのような戦略を取っているのか? 豪・西オーストラリア大学の進化生物学者シリル・グリューター(Cyril Grueter)氏らは、人間を含む100種類以上の霊長類について調査した。すると、生殖をめぐる競争が激しいほど個々の戦略の違いが際立っていた。そして、選ばなかった選択肢を犠牲にせざるを得ないことも明らかになった。
この研究によると、タテガミなどの装飾が精巧なほど、精巣は小さく、精子の産出量が少なくなっていたという。立派なタテガミやあごひげは他のオスへの威嚇でもあり、メスに対するアピールでもある。そのため、端的に言えば「最も見栄えのいいオスは睾丸が一番小さい」というようなことになる。
また、大きな睾丸を持つ場合は、戦いに向いた性質は持ち合わせているものの、装飾はあまりないという結果も出ている。これらの調査結果は、1匹のオスが戦闘力、見栄え、そして大きな睾丸の全てを手に入れることは難しいことも示している。論文は今月10日、学術誌「Proceedings of The Royal Society B: Biological Sciences」に掲載された。
研究結果は霊長類一般の話であり、そのまま人間に当てはめることは難しいかもしれない。とはいえ、多くの霊長類と同じく、人間でもヒゲがセックスアピールの一つであるのは間違いない。一夫一婦の性質が強い人間においては、睾丸を大きくして生殖能力を高める必要性は低い。過去には睾丸の小さな男性ほど子育てに熱心という研究もあり、あごひげ好きの女性というのは無意識のうちにリーズナブルな選択をしている……のかもしれない。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/04/post_91966_entry.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/