かわいげさえあれば、多少の失敗は大目に見てもらえる。かわいげは窮地を救ってくれる特殊能力だ。『「かわいげ」は人生を切りひらく最強の武器になる』(CCCメディアハウス)は、フリーライター・編集者の久田将義氏が、“かわいげ”の効能について記した本だ。
久田氏の言う“かわいげ”とは一体どんなものなのだろう。氏は冒頭で次のように語っている。
「本書の『かわいげ』は女性のそれを指すものではない。また、眉目秀麗な若い男性、たとえば男性アイドルに対するそれでもない。そういうかわいらしさ以外の『かわいげ』について主に考えたいのである。(中略)『Aさんには怒れない』、『Bさんには怒れる』という具合に周囲にいる人たちをこっそりとチェックしてみて欲しい。なぜAさんのことは許せてしまうのか? 人間には科学では説明できない不思議な力があるといわれる。『第六感』『直感』『虫の知らせ』といった類の能力だ。最近私はそこにもう一つ、『かわいげ』をつけ足したいのである」(本書P2-3)
本書では、日常のかわいげ仕草を紹介し、かわいげのある著名人の名言を分析・列挙している。数あるかわいげ名言の中でも、特に有名なのが、勝新太郎の「気づいたら(パンツの中に)入ってた。もうパンツを穿かないようにする」だろう。瀧氏と同じく、違法薬物の所持で現行犯逮捕された時の発言だが、自身の豪放磊落なキャラクターがすでに完成していたこともあって、世間にはなんとなく寛容に受け止められた。平成2年って、いい時代だったのね。
他にも、バルセロナ五輪男子マラソン日本代表・谷口浩美の「途中で、こけちゃいました」なども印象深い。優勝候補と目され、国民の期待を一身に背負った谷口選手であったが、言い訳もせずに素直に発せられたこのひと言に、世間の人々は喝采を送った。少し間の抜けた高い声が今でも耳に残っているのは、谷口選手がかわいげのトップランナーだったからだろう。
勝新しかり、谷口選手しかり、かわいげはある種、天性のものだといえる。では、かわいげのない人はどうしたらいいのか。かわいげがなければ「仕事の精度を上げる」「スルー力を身につける」「キレない、怒らない」「マウンティングをしない」など、本書では10項目にわたり、かわいげのなさをカバーする術が記されている。「謝罪するときは思い切って相手の懐に飛び込む」かわいげがなくとも“先制奇襲攻撃”で謝ることで、驚きが怒りを上回り、相手の怒りが薄れるのだと久田氏は語っている。謝るのはタダなので、かわいげのない人は、先手を打ってどんどん謝ってしまおう。
逮捕から2カ月近くがたっても、まだまだ騒ぎが収まりそうにない電気グルーヴ。今後もワイドショーやツイッターなどで追及が続くだろう。そもそも電気グルーヴってこんなに注目度の高いグループだったか疑問なのだが、これからどんな“かわいげ”でピンチを回避していくのか。瀧氏、卓球氏の“かわいげ”力に注目したい。
しかし、選挙前になるとしばしば有名人が逮捕されるのはどういうわけだろう……。
(文=平野遼)
以下ソース
https://www.cyzo.com/2019/05/post_202266_entry.html
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