日本競輪選手養成所の入所式に出席した原大智
2018年2月の平昌冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル銅メダリストの原大智(22)が9日、静岡・伊豆市の日本競輪選手養成所(旧・日本競輪学校)の講堂で行われた入所式に出席した。第117回(男子)選手候補生(72人)、第118回(女子)選手候補生(21人)の一員として決意を新たにし、プロ選手になることを目標に掲げた。
丸刈り頭の制服姿で入所式に出席した原は、名前を呼ばれると、「ハイッ!」と立ち上がった。背筋と指先をピンと伸ばし、無限の可能性を秘めた未来を見つめた。
「(今は競輪では)“ド素人”で、半分も知れていない。第一目標はプロ選手になること。プロにならなければ、僕の人生は切り開けない」
モーグルの競技レベル向上のため、トレーニングの一環として取り組んだことが始まりだった。プロ競輪選手と練習するうちに競輪に興味を抱き、「スピードを出すことに楽しさを覚えた。人より早くゴールすることに魅力を感じた」。昨年2月の平昌五輪前から競輪挑戦は決めており、同夏に決意が固まった。
在学する日大を今春から休学し、競輪に集中して来年の卒業とプロデビューを目指す。順調にいけば来年3月に卒業、同5月に競輪選手として登録できる。プロ選手になれた場合は22年北京冬季五輪に加えて、24年パリ夏季五輪への挑戦も視野に入ってくる。「前例がないのは、自分がやってやろうという気持ちになる。最終的には日本が誇るスポーツ選手になりたい」と気合を入れた。
既に先月には4日間の事前合宿に参加した。「練習も厳しいけど自分のためになっている。徐々に上達している実感がある。やっていければ強くなれると信じている」。目を輝かせながら自らの思いを言葉にした。モーグルで世界を知る22歳の原が、競輪界で新たなスタートを切った。
以下ソース
http://race.sanspo.com/keirin/news/20190509/krnnws19050915080002-n1.html
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