* * *
ヴィクトリアマイルは平成18(2006)年に始まったばかりのGIで、まだ13回しか行なわれていないため、結果からその傾向を論じるには早過ぎるかもしれないが、3勝のみという1番人気馬の勝率は、エリザベス女王杯(平成30年間で6勝)に次いで低いし、ここ5年の単勝配当はすべて1000円を超えている。馬連が3桁(100円台)だったのも、三連単が4桁(1万円以下)だったのも、ともに1回だけ。やはり熟女間の力関係は複雑なのだろう。
栄えある第1回をサンデーサイレンス(以下SS)産駒のダンスインザムードが勝ったのを皮切りに、13頭の勝ち馬のうち11頭がSSの血を引いている。ダービーの出走馬すべてがSSの孫だったことがあるので、それほど驚くことではないかもしれないが、桜花賞・オークスの勝ち馬に1頭もいないフジキセキ産駒が4勝しているのが目を惹く。それも第2回のコイウタ、第3回のエイジアンウインズの後、中6年空けてストレイトガールが連覇を果たしている。
SSはケンタッキーダービーとプリークネスSに加え、ブリーダーズCクラシックをも勝った1989(平成元)年の米年度代表馬。2年に史上最高の16億5000万円で社台ファームが種牡馬として購入、大きな話題となった。その後の活躍は周知の通り。通算勝利数、年間勝利数、GI勝利数など、日本競馬における種牡馬記録のほとんどを更新、保持し続けている。その産駒も種牡馬として日本競馬を牽引し続けている。
フジキセキは平成4年に生まれたSSの初年度産駒。2歳(当時は3歳)8月のデビュー戦、10月のOP特別と連勝後、12月の朝日杯を勝ってSS産駒初のGI馬となった。翌年3月の弥生賞も勝ってクラシックの本命といわれ、三冠の期待さえあったが、皐月賞を前に屈腱炎を発症していることが判明、そのまま種牡馬入りが決定した。
私がその事実を知ったのは、ちょうど日高のある牧場を訪れていたとき。引退という電話を受けたばかりの牧場主に知らされたのだが、彼は「よし、ダービー、いけるぞ!」と叫んだ。それだけ、フジキセキは他の生産者にとって大きな存在だった。
若い種牡馬はサンデーサイレンスの代用として人気を集めた。初年度産駒が4歳になった平成12(2000)年には種牡馬リーディングの第6位にランクされるが、カネヒキリやキンシャサノキセキなどダートや短距離の活躍馬が多かったからか、種牡馬としてはやや地味な印象だった。それでも15年連続してベスト10入り。長い間生産界に貢献したといえる。
さて、ヴィクトリアマイルの勝ち馬13頭のうちエイジアンウインズ以外の12頭は、いずれも前走で敗れている。ウオッカとブエナビスタはドバイだったので、健闘したともいえるが、ダンスインザムードは桜花賞を勝った後14戦未勝利だったし、牝馬三冠のアパパネも4歳初戦のマイラーズCで4着。ヴィルシーナは25年にこのレースを勝った後の6戦、掲示板にすら載ることができなかったのに26年に連覇達成。やはり27年、28年と連覇を果たしたストレイトガールの前走はそれぞれ高松宮杯13着、阪神牝馬S9着だった。近走不振ではあったが、底力を信じ、大目標を見据えてきた結果だろう。
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20190512_1366587.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/