今回紹介するのは「コンドーム」です。
コンドームと言えば、言わずと知れた避妊具の代表格。
コンドームが推奨されるのは、手間がかからないことと人体への影響がほとんどないこと。
もう一つは、粘膜への直接接触を完全に回避できるために、性感染症の防止という観点に於いて効果が絶大だからです。
さて、このコンドームという避妊器具。この世に登場したのは、なんと紀元前3000年頃。古代エジプト王朝期だと言われています。
当時のコンドームは、魚の浮き袋や豚や羊の腸や膀胱などで作られていました。ソーセージ作りと変わりませんね。
ゴム製のコンドームが登場するのは、1800年代。この頃、海外でゴムの精製技術が発達し、動物の内臓に代わる素材として、ゴムが扱われるようになりました。
国産のコンドームが登場するのは、明治後期。第1号の出来は、ずいぶんとお粗末だったようですが、その後、改良され、「敷島サック」などのブランドが生み出していきました。
コンドームが劇的な変化を見せたのが、昭和9年。岡本ゴム工業所(現オカモト)が、ラテックスを素材とした「ハート美人」をこの世に送り出しました。これが現在のコンドームの原型です。
国軍用に「突撃一番」という勇ましいネーミングの商品も登場しました。
軍用に用いられたのは、性病予防のためです。もう、この頃から、コンドームの性病予防機能の高さは認められていたというわけですね。
また、戦後1948年に公布された優生保護法の推奨により、避妊具の需要が高まったことも、コンドームの普及に一役買いました。
その後も素材、製品の改良が進み、現在はポリウレタン製のコンドームまで登場しています。
世界最薄のコンドームは、サガミオリジナルで、その厚さはなんと0・02ミリ。人の薄皮以下の厚さです。
それほどの薄さではあるけれど、ポリウレタンという素材は摩擦に強く、伸縮性に優れているので破れないわけですね。
今後、日本の技術力をもって、コンドームがどこまで進化するのか、楽しみです。
ちなみに、女性用のコンドームもあるんですよ。不二ラテックスが「フェミドーム」という名前で発売しています。
簡単に言えば、コンドームと同じような形のものを膣に挿入するという製品なんですが、こちらは装着の難しさや違和感などで、あまり普及していないようです。
以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/4752485/
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