2050年に人類が滅亡するという恐ろしいレポートが発表された。

 科学ニュース「Science Alert」(6月5日付)によると、今年5月に元オーストラリア国防省のチーフアドミラルであるクリス・バリー氏の署名付きで、今後20年の気候変動による世界規模の危機をまとめた「Existential climate-related security risk: A scenario approach」が公開されたという。

 同レポートでは、2050年までに地球の平均気温が3℃上昇し、文明が崩壊するという恐ろしいシナリオが指摘されている。最悪のシナリオでは、35%の陸地、55%の人口が、人類が生存不可能なほどの灼熱に年間20日以上晒されるようになる上、サンゴ礁、アマゾンの熱帯雨林、北極大陸といった生態系が崩壊。それにより、北米では山火事、熱波、干ばつに苦しむようになる。アジアでは巨大河川の水量が激減し、2億人が影響を受け、メキシコや中米では降雨量が半減し、農業が不可能になるだけでなく、半恒常的なエルニーニョ現象が発生し、致死的な熱波が年間100日以上続くことで100億人が土地を追われるとのことだ。

 衝撃的な内容だが、同レポートの筆者らは、穏健な気候変動モデルではなく、最も過酷なモデルに従うべきだと主張している。一般的に予測モデルは最も確率の高い中間が採用されるものだが、それによって最悪のシナリオが無視されることは避けなければならないとのことだ。準備がままならないまま最悪のシナリオが実現してしまっては、危機に対応できないからだ。

 とはいえ、やはり彼らが提示しているモデルは実現可能性の極めて低いありもしない擬似的な状況なのではないだろうか? 恐ろしいことに、最悪のシナリオが実現する可能性は意外と高いという。多くのモデルでは、永久凍土の氷解、南極西部の氷山の喪失による温室効果ガスの排出といった要素を考慮に入れていないため、“保守的なモデル”になってしまっているというのだ。

 しかもレポート執筆者らの見立てによると、彼らの提示しているモデルは決して最悪のケースではないという。実現可能性5%の超最悪のシナリオでは、2050年までに3.5〜4℃の気温上昇が見込まれるというのだ。

 杞憂に終わって欲しいものだが、このまま指を咥えて待っていても仕方がない。人類滅亡を回避するためにはどんな解決策があるのだろうか? レポート執筆者らによると、二酸化炭素の排出を全世界的にゼロにすることが唯一の解決策とのことだ。

「人間文明を襲う危機を削減し、守るためには、この先10年CO2排出量ゼロの工業システムを構築し、安全な気候の修復に向けた準備にとりかかる必要があります」(レポート執筆者)

 そして、このことは世界規模で行わなければならないという。たった3℃であるが、我々はそれだけの気温上昇で滅びてしまう儚い存在なのだ。これほど危機的な状況を前にして、国家もなにもないだろう。今すぐ私利私欲を捨て協力し合わなければ、人類に明日はない。

以下ソース
https://tocana.jp/2019/06/post_98392_entry.html

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