世界各地で感染が拡大する新型コロナウイルスについて、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は3月11日、ジュネーブのWHO本部で記者会見を開き、「新型コロナウイルスはパンデミックといえる」と述べて、世界的な大流行になったとの認識を示した。

 そんな中、この新型コロナウイルスについて、今インターネット上で流布している情報がある。「新型コロナウイルス生物兵器説」だ。

 多くの人は新型コロナウイルス生物兵器説を“トンデモニュース”の類いと認識しているが、その一方で生物兵器説を否定するほどの専門知識は持ち合わせてないというのが実際のところだろう。そこで本稿では、日本で唯一の生物兵器専門家集団である陸上自衛隊特殊武器防護隊関係者に話を聞いてみた。

「新型コロナウイルスを含む感染症を“生物兵器ではない”と断言することはできませんが、“生物兵器の可能性は限りなく小さい”と言うことはできます。生物兵器と断言できるのは、兵器を使用した当事者だけです」(陸自特殊武器防護隊関係者)

 陸上自衛隊特殊武器防護隊とは、核(Nuclear)兵器・生物(Biological)兵器・化学(Chemical)兵器の総称である「特殊武器」(NBC兵器)に対応する部隊で、NBC兵器により汚染された地域での偵察や除染を主な任務とする。地下鉄サリン事件(1995年)や東海村JCO臨界事故(99年)などに出動した世界的にも数少ない“実戦経験”を有する専門部隊だ。

「まず、あらゆる兵器体系の目的は、敵の無力化です。つまり、敵を殺すか戦えなくするために兵器は存在します。敵味方が入り乱れている戦場に向けて銃やミサイルを無造作に撃ち込むと、当然、味方にも損害が出ます。だから、小銃手やミサイル管制士は索敵して敵を発見し、その敵に照準を定めてトリガーを引くのです。

 あらゆる兵器について共通するこの特性から考えたとき、新型コロナウイルスは生物兵器として不適格です。もし、中国が生物兵器として開発していたのであれば、自ら制御することができない“欠陥”兵器を作り出したことになります」(同)

 新型コロナウイルスは19年12月、中国・湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」として症例が確認された以降、周辺国の韓国や日本のみならず、世界中で感染が確認されているのは周知の事実だ。

「生物兵器の使用が想定されるのは、ある地域に存在する敵を無力化して、その後に地域を占領することですが、進出した部隊が生物兵器の被害にあっては元も子もありません。ですから、生物兵器として使用される細菌またはウイルスは、既にワクチンなどが開発されており解毒が可能なもの、あるいは遺伝子操作を施して時限的に死滅するものに限られます。

 さらに言えば、新型コロナウイルス感染症は、既往症を持つ高齢者や病人を含めも5%程度です。この程度の“破壊力”では、兵器としてはまったくの役不足。

 ヒトからヒトに感染しない、致死率90%以上、抗生物質の治療が有効と生物兵器としての前提条件を具備している炭疽菌と比べれば、新型コロナウイルスが生物兵器として開発された可能性が極めて小さいことが分かると思います」(同)

続く

以下ソース
https://www.cyzo.com/2020/03/post_234696_entry.html

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