大相撲の力士数減少に歯止めがかからない事態が起きている。初場所(8日初日・両国国技館)の番付に名を連ねたのは605人で、1979年春場所(585人)以来の500人台が迫ってきた。過去最多は「若貴ブーム」に後押しされた94年夏場所の943人。30年近くで3分の2に落ち込み、少子化時代での新弟子確保へ角界の抜本改革は待ったなしの状況だ。

学生の卒業シーズンと重なる春場所は入門希望者が多く、92年は史上最多の151人が新弟子検査に合格。今年の春場所は40人に満たなかった。新型コロナウイルス禍でスカウト活動も制約を強いられ、若手親方は「大問題。日本相撲協会全体で対策を考えていかないと」と危機感をあらわにする。5月の夏場所から三段目は東西100枚から90枚に削減された。

協会を主体とした競技普及の具体策は見えず、アマチュアを統括する日本相撲連盟との連携も希薄だ。強豪の埼玉栄高相撲部の山田道紀監督(56)は「あのイチローさんが高校球児を指導する時代。他のスポーツに遅れているし、普及にプロもアマチュアも関係ない」と訴えかける。

全国高校体育連盟の資料によると、2022年度の相撲の登録数は144校で803人。10年前の171校、967人から減少している。山田監督は「高校相撲の大会を両国国技館で開いたり、協会に指導専門の職員を置いたり。いろいろとやれば、将来的に違ってくる」と私案を力説した。

1988年春場所の新弟子検査に臨む貴花田(左)と兄の若花田(中央)=大阪市
1988年春場所の新弟子検査に臨む貴花田(左)と兄の若花田(中央)=大阪市
近年は保護者が子供に学歴を身に付けさせたい傾向が強まり、学生相撲を経て角界に入る力士が増えてきた。関脇豊昇龍や小結明生が所属する立浪部屋では、中学卒業と同時に入門した力士たちが通信制高校で学んでいる。師匠の立浪親方(54)=元小結旭豊=は「引退してからの心配事がないように。親御さんから預かった子供たちを、最後まで面倒を見るのがうちの方針」と説明した。

スカウト活動に苦戦する現状については「入りたいという子が減っているのと、子供の数自体が減っているのと両方だ。本当に大変」と証言する。力士個々の育成と並行し、裾野拡大も急務。国技は難しい局面を迎えている。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20230110-CCLZFL24UZPHPES23OOTBW7E2E/

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