【交通】頻繁に煽り運転被害を訴える「煽られドライバー」 自分勝手な“超安全運転”が原因となっているケースも
0001逢いみての… ★2024/03/16(土) 23:35:10.72ID:CAP_USER
 煽り運転と聞くと、煽るドライバーが100パーセント悪いというのが世間一般のイメージではないだろうか。確かに道路交通法のうえでは、煽ったドライバーが悪いのだろう。だが現実には、そうとも言い切れない実態が存在している。ライターの宮添優氏が、煽り運転被害によく遭うと訴える「煽られドライバー」を身内に抱える人々の悩みについてレポートする。

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「最初は、世の中にはとんでもないドライバーいるもんだと憤慨し、家族など身近な存在が危険な目に遭わなければよいけど、と思っていました。まさか、あんなことだったとは思ってもいませんでした」

 埼玉県在住の会社員・西島仁さん(仮名・30代)は一昨年、義母(60代)がたびたび「煽り運転」の被害を受けていると訴えているのを聞き、不安を覚えた。何しろ、テレビニュースやワイドショーでは、毎日のように「煽り運転」の様子を捉えたドライブレコーダー(ドラレコ)の映像が報じられていたし、ついに身近なところにも被害者が出たのかと落胆したのだ。

「実はそれまで、車にドラレコを装着していなかったんです。妻と相談し、また被害に遭った時に証拠にもなるということで、義母の車の前後を記録するタイプのドラレコを慌ててつけました。これで、ある程度かは安心かなと思っていたのですが」(西島さん)

 それから数日が経ったある日、西島さんの妻の元に電話をかけてきたのは、なんと警察官だった。神妙な調子で「お母様の件で……」などと警察官が話し始めたから、母から”被害の声”を聞いていた西島さんの妻は咄嗟に「煽られたんですか?ぶつけられたんですか?」と若干取り乱したという。しかし、警察官の説明は、夫妻の想像とは全く異なるものだった。

「義母が煽り運転をした挙句に事故が起きた、と警察官が話していて耳を疑いました。義母はついこの間、煽り運転の被害を受けていると悩んでいたくらいですから、何かの間違いではないか、ドラレコ映像は見たのかと、こちらも少々熱くなってしまいました」(西島さん)

 幸い、義母に怪我はなかったものの、ぶつけられたらしい車は大破。西島さんは妻と2人、警察署に義母を迎えに行ったが、そこで警察官に見せられたのは、西島さんが取り付けた、義母の車のドラレコ映像だ。そこには驚くべきものが映っていたという。

「義母が運転する車が片側一車線の道路を走っていたようですが、後続車からなぜかクラクションを鳴らされているんです。よく映像を見ると、その道路の制限速度は40キロでしたが、義母の車は25キロ程度しか出ていない。さらに右折時も、対向車がずいぶん遠くにいて十分安全が確保されている距離なのに、出発しようとせず、やはり後続車にクラクションを鳴らされていた。義母に何故かと問いただしても、危ないから、用心しているから、というばかり。義母がこんな運転をしていると初めて知って驚きましたが、警察からも”用心はいいが周囲のことも考えて”と苦言を呈されました」(西島さん)

 その後の検証などで、事故が義母の過失によるものではないことは証明された。義母のゆっくりすぎる運転にイライラした後続車が、無理やりに義母の車を追い抜こうとして起きた事故であることが判明。確かに、道路交通法のうえでの過失は義母にはない。だが、警察もはっきり言うことはなかったが、煽られる原因は義母の運転にある、と指摘されたも同然だったと振り返る西島さん。

「義母の安全のために」と取り付けたドラレコだったが、皮肉にも、煽られやすい義母の運転実態が詳らかになり、みずからの運転態度が理由で”煽り運転の被害”に遭う原因が判明した格好だ。

「妻の運転は危険というわけではありません。でも、明らかに人をイラつかせているし、妻はそれに気がついていない。正直、トラブルを起こされる前に運転をやめて欲しいと思うほどです」

 千葉県在住の自営業・松井純一さん(仮名・40代)も、たびたび妻に「煽り運転を受ける」と相談されることがあったが、一昨年、前後だけでなく左右も撮影できるタイプのドラレコを車に装着したことで、妻が煽られやすい”原因”が判明したという。

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20240316_1948522.html
0002逢いみての… ★2024/03/16(土) 23:35:22.97ID:CAP_USER
「細かい話なんですが、例えば、前方が赤信号で、目の前に車が一台入れるくらいのスペースがあったとします。そこに左から車道に入ってこようとする車がいれば、普通は譲りますよね?ところが、妻はゆっくり前進して場所を譲らない。だから、左から入ってこようとする車は車線に合流できず、後続車も来るから結局待たなければならず、ドライバーが車の中で妻に向かって何か文句を言っている様子まで映っていました。こういう、明確な形で教習所では習わないマナーとか、ドライバー同士の阿吽の呼吸というのが、妻には理解できない。結果、知らないうちに相手を怒らせるのですが、本人は被害に遭った、としか思っていません」(松井さん)

 松井さんの妻は、日常生活の中では決して無配慮な性格ではない。ただ、いざ車の運転となると、一見冷静には見えても、前方に集中しすぎて左右や後方にまで気を配ることができないのだ。

「妻にそれを指摘しても、違反ではないから相手がイラついても仕方ない、というだけで、改善しようという気持ちはないようです。つい先日も、心配で妻が運転する車に乗っていたところ、渋滞中にもかかわらず、対向車線からやってきた右折車の邪魔になるような場所に停車し、クラクションを鳴らされていました。配慮した方が良いといっても全く聞いてくれず、ケンカになりますし」(松井さん)

 松井さんは、取り付けたドラレコが前後しか録画できないタイプのものだったら、妻が煽られやすい理由がわからなかったかもしれない、と力無く苦笑する。

 今や、新車であればほとんどの車に、古い車であっても、少なくとも半分以上の車にドラレコが装着されているだろう。そのおかげで、悲惨な事故の原因が明らかになったり危険な煽り運転の実態が世に周知されるようになったのは事実だ。しかし、いくらドラレコがあったところで、他者への配慮が足りなければトラブルに巻き込まれる確率は高まるだろうし、前段で紹介したように、警察からさえ苦言を呈され、不利な状況に追い込まれてしまう。ドラレコがあるから安心、ではない。ひょっとしたら、新しい運転アシスト機能で下手な運転を補う未来がくるのかもしれない。だが今のところは、結局、ドライバーが思いやりのある運転を心がけることが重要なのだ。
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