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自民党本部に〈★★★盗難に注意★★★〉の貼り紙が(左/時事通信フォト)

 岸田文雄・首相自らが安倍派幹部の事情聴取に乗り出すなど、派閥裏金問題が依然として自民党を揺るがす状態が続いている。そんななか、東京・永田町にある自民党本部では「別の騒動」が起きていた。党本部4階にある記者クラブ「平河クラブ」で、盗難が多発しているというのだ。大手紙政治部記者が言う。

「与党番の記者が詰めている平河クラブ内では、昨年から今年にかけて盗難とみられる騒ぎが頻発しています。ある社の記者は、最近パソコンを入れるブランド物のバッグがなくなり、盗まれたものと思われるバッグがメルカリに出品されていたといいます。バッグのなかには、名刺やICレコーダーも入っていたため、悪用されていないかを心配していたそうです」

 別の政治部記者はこう証言する。

「他社の政治部記者が去年の初め頃、クラブの共有スペースに置いていた数万円するロングコートがなくなったと話していました。間違えて持っていかれるようなものではないので、盗られたのかなと……。

 平河クラブは自民党を担当する記者たちが出入りする場所。基本的に部屋のドアは開けっぱなしですし、盗みをはたらこうと思えばできてしまう環境ではあると思います」

 この騒動を受けて3月21日、自民党本部には〈★★★盗難に注意★★★〉の見出しがついた紙が貼られた。〈平河クラブ〉名でのこの注意喚起の貼り紙にはこう綴られていた。

〈最近、平河クラブ内で物の紛失が多発しています。3月に入り、私物のパーカーや手提げバックが無くなる事案がありました。党本部の会館事務所にも届け出がないため、落とし物として回収されている可能性は低そうです。

 過去にはポーチや箱ティッシュ、サブバック、コートなどの紛失もあったようです。貴重品の取り扱いに注意していただくと同時に、続くようであれば警察への相談も検討します。各社でも同じように物が無くなった事案があれば周知していただけるようお願いします〉

 ブランド物のバッグがなくなったとされる記者の所属社に事実関係を確認すると、同社の総務局から「(所属する政治部記者の)バッグが一時なくなった事実はありますが、その後見つかっています」との回答があった。事情を知る平河クラブ所属の記者はこう話す。

「3月27日の朝に、なくなったバッグが平河クラブ内のソファーに置かれていたというのです。党本部内の注意喚起の貼り紙を見るなどした犯人が、危機感を覚えて戻しにきたのでしょうか……」

 自民党本部に聞くと、「平河クラブ幹事社より連絡は受けておりますが、平河クラブの管理は加盟社に委ねており、回答は差し控えさせていただきます」とするのみだった。奇妙な騒動の真相は解明されるのか。

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20240328_1952040.html