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森陽多

迷いなく、憧れ続けた勝負の世界≠ノ飛び込んだ。長崎支部の新鋭である森は、幼少期に父親と行った大村でボートレースを観戦。そして「小学3年生で選手になりたいと考えていました」と、物心がつくころにはボートレーサーが夢になっていた。

それだけにやるべきことも明確だった。体を鍛えるために、中学と高校では陸上競技で汗を流した。長崎県立島原工高に進学したのも「知識を(エンジンの)整備で生かせればと思って」と将来を考えてのことだった。高校在学中に養成所の入所試験を受けて一発合格。高校は中退して133期生として入所した。

1年間の訓練は「精神的にきつかった」と振り返るが、「同期が仲が良くて。私が年齢的に下というのもあって、みんなが優しくしてくれました」と仲間と励まし合いながら乗り越えて卒業。昨年11月に大村でデビューを果たした。

「(ボートレーサーは)やっぱり難しい。前に全然追いつけないというか、大きく差をつけられての6着ばかりですからね」

初勝利にはまだ手が届かず、未熟さを痛感する日々だが、「以前よりは1マークで思い切って握っていけるようになったかな」と少しずつでも進歩している。

「周りの選手にプレッシャーをかけられるような選手になりたい。そのためにも、どのコースからでも勝てる選手になりたいです」

夢の舞台で輝きを放つ選手になるために、一生懸命に腕を磨く19歳の今後の成長を見守りたい。

(立山友基)

■森 陽多(もり・ひなた)
2004(平成16)年12月18日生まれ、19歳。長崎県出身。
133期として昨年11月に大村でデビュー。師匠は同じ長崎支部の宮本夏樹(36)。
特技はバスケットボール。趣味はランニング。好きな食べ物は海鮮丼、アイスクリーム、クレープ。
25日開幕のからつオールレディースに出場予定。
159センチ、46キロ。血液型O。

以下ソース
https://www.sanspo.com/race/article/general/20240419-U5PKYNCI5ZJQHBUSN3NEBWON5I/