「報道については事前の情報によって、そんなに事実とかけ離れているわけではありません。責任をとり、けじめをつけなければならないと判断しました」

 4月23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した自民党旧安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は国会内で記者団にこのように語り、議員バッジを自ら外した。

「宮沢氏は静岡県磐田市議などを経て、2012年に初当選した現在4期めの“安倍チルドレン”です。派閥の自民党の政治資金パーティー裏金事件が大きく報じられた2023年12月に『多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言われている。しゃべるな、しゃべるな。これですよ』と興奮気味に語り、防衛兼内閣府の副大臣を辞任しました」(政治担当記者)

 こうして「男をあげた」はずの宮沢氏はなぜ、突然の議員辞職表明をしたのか。

「4月25日発売の『週刊文春』が、宮沢氏が複数の女性と関係をもったスキャンダルを報じる予定です。その内容を『事実とかけ離れていない』と認め、責任を取って辞職を決意したのです。記者からパーティー収入のカネを使ったのか質問されると、『自分のお金でしたことでございます』『本当にパーティー券資金に手をつけているということではございません』と否定していました」(週刊誌記者)

 宮沢氏の決断に、ニュースサイトのコメント欄では憶測が憶測を呼んでいる。

《裏金では辞めずに女性問題の記事が出るから辞職するなんてよっぽど恥ずかしい内容なのかな》
《パパ活の吉川も静岡。パパ活以上の不祥事なんだろうね》
《記事が世に出る前にさっさと辞職とは… よっぽど酷いんだろうね。それを認めたと》

 地元・静岡県民の心情は複雑なようだ。60代の県内在住男性は、「静岡(選出)の国会議員はスキャンダルが多すぎます。県民でいることが恥ずかしい」と肩を落とす。

 2006年には、旧民主党で幹事長や内閣府特命大臣など要職を歴任した細野豪志衆院議員(自民党・静岡5区)の、フリーアナウンサーとの不倫旅行疑惑などが報じられ、2022年には当時自民党の吉川赳(たける)衆院議員(比例東海)が、18歳の女子大生に飲酒させていたことが発覚。「パパ活疑惑」と報道されたが、吉川氏は詳細な説明をしないまま、自民党を離党した。

 そして安倍派の座長だった塩谷立(しおのや・りゅう)衆院議員(静岡8区)は、派閥の幹部でありながら不正還流に適切な対応を取らなかったとして、党則による「離党勧告」を受けた。塩谷氏は処分を不服として再審査請求をしたが却下され、離党届を提出した。

 SNSにも、失望の書き込みがあふれた。

《パパ活吉川といい、細野氏といい、宮沢氏といい、静岡の国会議員は力つけてくると女性でこうなっちゃうね。塩谷さんは裏金だし》
《静岡県選出の国会議員、女性問題が多い説。今話題の人。パパ活。その前にも民主党系の誰か。モナ。うーん。恥ずかしいなぁ》
《宮澤博行さんは、辞職するそうですが、吉川赳さんはどうなったんでしょうね。同県人として、恥ずかしいです》

 これで「政治の信頼回復」を掲げる岸田首相には、開いた口がふさがらない。

以下ソース
https://smart-flash.jp/sociopolitics/283353/1/1/