4月24日放送の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)が、16日に栃木県那須町の河川敷で男女2人の遺体が見つかった事件を特集した。

 事件が発覚した翌17日、都内の交番に埼玉県越谷市に住む平山綾拳容疑者が「事件に関わったかもしれない」と出頭。任意での事情聴取を受け、21日に死体損壊容疑で逮捕された。平山容疑者は「ある人物から報酬を約束され、遺体の処分のためのガソリンなどを購入するよう指示された」「自分の車を別の2人に貸した」「自分は栃木には行っていない」などと供述しているという。

 番組では、独自取材として平山容疑者の祖母を直撃。祖母は平山容疑者について、「(悪い話は)今までに1回も聞いたことがない」「今まで心配なんてしたことはない、1回も。私が知っている限りは」などと答えた。

 顔出しもなく、祖母はインタビューを嫌がっている様子は感じられなかったが、ネット上では《親族に取材する意味は?》《おばあちゃんは何か悪いことした?》《見つけ出したスタッフ、ちょっと怖い》《容疑者の親族に取材しに行くみたいな悪習は本当になくなってほしい》などと大ブーイングだ。

 その後、番組ではコメンテーターのお笑い芸人の「パックン」ことパトリック・ハーランが「祖母は何も悪いことはしないような子だった≠ニおっしゃっていますけど、死体処分に使いたいからと買ってこいと言われたものを買うとか、誰も発見しないようなところに死体を運びたいから車を貸すとか、普通はしないと思う」と持論を展開。

 この発言についても、ネット上では《言い分はわかるけど、ばぁちゃんは関係ないからな。ばぁちゃんにとっては良い孫だったんでしょ》と指摘する声が上がった。

「加害者親族への行き過ぎた取材は、以前から問題視されています。14年7月に起きた佐世保女子高生殺害事件では、加害者の父親が自死に追い込まれました。プライバシーに関して、あることないことを報道されたことが父親の自殺の一因とも見られています。今回、平山容疑者の祖母への取材では厳しい追及は感じられませんでしたが、一部のネット民から反感を買ったことは事実。今後、容疑者親族への取材は見直しが必要になるかもしれません」(テレビ誌ライター)

 事件と関係がないのが明らかであれば、親族への取材は控えたほうがよさそうだ。

(石田英明)

以下ソース
https://asagei.biz/excerpt/74554