自民党元防衛副大臣の宮沢博行衆院議員が23日に突如、議員辞職願を提出した。今週発売の週刊誌で女性問題が取り上げられることで辞職を決断したとみられるが、永田町ではさまざまな憶測も飛び交っている。

「私の不祥事が重なり、責任をとり、ケジメをつけなければならないと判断して本日辞職願を提出した。国民に深くおわび申し上げる」と報道陣に説明した宮沢氏。不祥事の内容については「週刊誌に出る」とだけ話した。一部報道によれば、今週発売の週刊誌に女性スキャンダルが掲載される予定で、事前に取材を受けたことで観念したとみられる。

 宮沢氏は時の人となっていた。昨年12月に自民党が派閥の裏金問題で揺れる中、「派閥の方から、しゃべるな」と所属する清和会(安倍派)から指図があったことを暴露。防衛副大臣を辞任し、裏金問題が一気に明るみに出るきっかけを作った。

 その後、メディアから引っ張りだこになり、今年1月には地元の静岡・浜松市の天竜川では、ふんどし一丁での大寒みそぎに参加。お約束のパフォーマンスで信頼回復を表明していたものの、裏金に続き女性スキャンダルとなれば、もうこれ以上の申し開きはできなかったようだ。

 一方で衆院3補選の投開票が28日に迫る中での辞職を巡っては、さまざまな憶測も飛び交った。

「衆院補選や5月に予定される川勝平太氏の辞職に伴う静岡県知事選を前に野党側に刺されたのでは」「週刊誌内容が漏れる前のスピード辞職で、よほどの女性スキャンダルで恥ずかしい内容なのでは」との声も漏れた。

 永田町関係者は「おそらく内部リークによるものでしょう。裏金問題では、いわば党を裏切ったわけですから」と指摘する。

 宮沢氏は1月の政治刷新本部の会合で「安倍派は解散すべき。私が派閥を介錯する」と演説ぶったが、よもや3か月後に自身が詰め腹を切らされる形になるとは思ってもいなかっただろう。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/300080