途端、大きな笑い声が向こうで立った。

「ほら見ろ、ミカサ。オレの言った通りだろ。兵長にも教えてやれよ、アッカーマンが何なのか」

 お前らはオレを殺せないんだよ、とうそぶく。

「……あ、アッカーマンは奴隷だって、エレンが。ど、奴隷だから……」

 唇を震わせ、何度も同じことを繰り返す彼女を見かね、アルミンが説明を代わった。
 
「くだらねえ」

 聞き終わると、リヴァイは腕を組んで言った。エレンたちの方を見る。

「それがどうした」

 少し驚いた目でエレンがこちらを見る。リヴァイは今度はミカサに向き直る。