「つまらない抵抗をしなきゃ、殺しはしませんよ、今は。
せいぜい楽しませて下さい。オレの肉便器になる覚悟は出来てるんでしょう」

 何も言わず、体重を預けてきたのは返事のつもりなのか。まだそれほど抑えられるのか。
 自分は部屋に入った時から息を乱したままなのに。

 ずっと欲しかった人を腕にしている。なのに、あふれるのは怒りばかりだ。

 激情はそのまま自身の堅さへとつながる。

(あんたなんか、コレでぶっ刺してやる!)